シンデレラな少年と女子高の王子様 無月様
おーねがい。しーんでれら。ゆめがゆーめで(これ以上はいけない)。
シンデレラってやっぱり、いつの時代でも人気ですよね。
いや、今の時代しか知らないのですけど(知ったか)。
シンデレラな少年と女子校高の王子様 無月様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882900723
こういうのが読みたかったんですよ←なにかの奇跡でフォント大でお願いしまーす。
バディものや恋愛ものに限らず、キャラクターは対比構造で描かれることが多いですよね。
凸凹コンビ、外交的と内向的、光と闇、蜜蜂と遠雷(これは違くね)。
真逆のものを描くことでお互いを引き立たせます。お互いの個性がより強調される形ですよね。
まさにそんな作品です。
主人公の翔太くん(名前に深い深ーい意味があります)は女装系男子です。
え? 聞こえなかった? もう一度言いますよ。
女装系男子です。
ここを強調したことで、おそらく閲覧者が増えることでしょうふふふ←こいつは病んでいます。
そしてヒロインはイケメン系女子です。たまによくある学園の王子様系女子です。
王子様系女子です。
女装男子と王子様女子で釣っていくスタイル、嫌いじゃありません。
見事な対比です。
確かにありそうな設定ではあると思うのですよ。
しかし、しかしですよ。
あえてよくありそうな王道を貫くということは、純粋に力量を試されるのです。
一発アイデアは短編では映えますが、どうしても中編や長編になると息切れし、そうなると物語を紡ぐのには地力と素養が必要になるのです。
正直、世界を覆すような驚きのどんでん返しはないと考えられるかもしれません。
そこにあるのは、規則正しく組まれた流れと、心を揺さぶるありがちで、甘酸っぱく、みててとても安心する王道の展開です。
王道がなぜ王道足り得るか。
見てて安定して面白いからです。
魔法? ないです。
科学? ないです。
悲劇? ないです。
丁寧に配置された物語展開が待っています。
正直、初めは評価に迷っていました。
なので、終わり方をいくつか予想し、その結果によってレビューを変えようと考えていました。
都合よくあっさりとうまく行けば1か2。
思春期にありがちなスルーし諦めるようなら1。
予想もつかないトリッキーな展開なら2か3。
そして、納得のいく状況かつ、爽やかで王道たる展開であれば……。
私が僭越ながら付けさせていただいた評価をもしご覧になれば、まあお分りいただけると思います。
真っ直ぐストレートな女装系ショタ男子、ください。
月刊少女野崎くんを思い出したのは内緒です。
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