恋するフォーチュン・ウンバボ
ほぼ全裸状態で槍をもって2時間。
マサイどころかなんの気配もしない。
どうしようか、ぶっちゃけやる事がない。
マサイ、早く来ないかなぁ…
折角プレゼント持って来たのに。
そうあぐねいていると、遥か向こうの方から…
『うぉおおおぉー!!』
と言う雄叫びと共にドドドドと言わんばかりの駆け足で何かが向かって来た。
まさか…
そう、まさかの裸族…いや、マサイの戦士達だ。
こっちへと猛スピードでやって来る。
そのマサイ達は私が見えるのだろう。
だって視力5.0だもの。
凄い勢いで走る姿は神々しい。
そんなマサイ達は私の目の前でキキキーッと急ブレーキをかけ数十人もの裸体が私を囲う。
「アナタ、ワタシ、サガシテタ、マサイ?」
私はその中で酋長らしき人物に声をかけた。
「ウンバボ、バボ!」
おぉ!通じた!!
「イッショ、ウンバボ、オケ?」
酋長らしき人物は周りの戦士達と何やら相談した後こちらを向き。
「ウンバボー!」
と一声。
すると他のマサイ達も
「「「「ウンバボー!!」」」」
と雄叫びをあげた。
どうやら歓迎をしてくれた様だ。
私もそれに応えなくては。
「ウンバボー!」
「「「「ウンバボー!!」」」」
私とマサイの戦士達は槍を掲げ叫びあった。
こうして待ちに待ったマサイとの夢が叶ったのである。
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