触媒核融合とSF小説についての一考察

なら、ミューオンを作れる組織ってあるのか

　これが実はある。

　日本にもある。それはお高いわけだが、お隣の国みたいにプルトニウムを濃縮するよりは平和な使い方してるわけで、パイファクトリーと呼ばれている。

　ミューオンはどのようにしてできるか、というとパイ中間子という粒子が崩壊することで発生する。崩壊の過程はまた小難しいので、というより私の知識では「正確に」説明はできないのだが、まあとにかく作れる。

　じゃあ、だよ。それ、どこにあるかっていうと関東にあるわけだよ。こいつを悪用する悪い奴がいたとする。

　で、また仮説だ。先にご説明した放電仮説である。「悪い奴」はこの施設を利用してプレート境界にミューオンを打ち込んだ、そして大地震である。なんて、ストーリーも描けてはしまう。そんなこんなで、東日本大震災が起きましたっていう架空のお話もできてしまうが、日本人である私は書きたくない。

　なら、だよ。低軌道人口衛星から打ち込むとかそんな無茶なストーリーから初めてみたりもできるが、いかんせん消費電力がものすごいわけで到底、太陽電池ではそういった設備は動作させることができない。

　じゃあ、だよ。しょうがない、この際、原発ごと宇宙に打ち上げてしまおう。これは、究極の脅威になる。が、よく考えてみるとそんなもの打ち上げ失敗したらまさに自爆なのである。