第32話 晴れやかに新年を迎えた。

特になにをするでもないが、いい正月でした。

普通に過ごせたのが、幸せと感じられるのは、それはそれでいいものです。

そして仕事も始まりました。

おかんの用事はあと一つ、施設用に専用の銀行口座を作り、預けることです。

訪問販売等があり、本人が買い物すれば、そこから引き落とすというシステムです。

指定の銀行に5日に行きました。

口座を作る位直ぐに出来るだろうと、昼休みに行きました。

しかしこれがそうは行かず、中々口座を作るのも色々厳しくなっているようで、特に本人証明が、保険証あれば良いだろうとおもっていたのですが、住民票も必要と言われ、すったもんだしたのですが、幸い、介護保険証も持っていたので、複数の

公的証明書で確認ということで、事なきを得ました。

一旦仕事に戻り、この日の仕事終わりに、施設へ届けに行きました。

事務の方に手渡すと、「今丁度夕食中です」というので、食堂を覗いて食事しているのを見て帰りました。

丁度このころ、インフルエンザが流行っており、なるべく面会は控えてくださいという、表示もされていたので、これで特別、呼び出しがない限り、訪問は控えておこう思い、結果的にこれが、訪問という意味では最後となったのでした。

当然、この先起こる事など、想像も付かないので、会話もしていませんでした。

後に、つくづく親不孝ものだと思いしらされるのでした。

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