永遠の箱庭

廊下を転がるビー玉は斜めの証

階段を走り降りるは飛ぶ証

教室を出るのは子供の終わり

窓から身を乗り出しては夕暮れと声の吹奏楽

静寂と喧騒と囁きと伽藍洞

学校は一日の縮図

ミルフィーユの重なり具合

見えぬ場所での罪と罰

知らぬ場所での恋と愛

醜くも美しい檻の中で

絶え間ぬ話題に身を躍らせ

絶え間ぬ苦痛に身をよじらせ

絶え間ぬ快楽に身を寄せた

永遠の箱庭に

酸いも甘いも情熱も惰性も注ぎ込み

咲かせ散らせ踏み均せ新たに育てよと

建物が共鳴する

ここは箱庭、永遠の風が吹く場所

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