愚者と花

好かれることを好み

嫌われることを疎み

それでありながら好きを伝えず

それでありながら嫌いを告げる


なんと愚かだろうか

なんと小心者だろうか

あれでよくぞ、のうのうと生きてきたのだろうか


誤魔化して生きてきた呪いがいつか降り注ぐだろう

それさえも分からぬまま、今を生きる愚者よ

おそらく貴方が一番、生きているのだろう

羨ましくないさ


好きを好きと伝えることも

嫌われることを私は厭わない

なぜなら私は自由な身

何にも囚われていない


愚者が今日もいる

何かに囚われて生きている

それは、何んと言えば愚者を飾れるだろうか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る