第172話 第2部のプロローグ(11)

 すると~? 儂の寝所と呼んでいた部屋の隅から女性の声が。


「申し訳御座いません~エヴァ閣下~。皆様の団欒のひと時に間を指し、壊すような事は、私(わたくし)も支度はないので~。ついつい後方へと控えておりました~。本当に申し訳御座いません~」


 まあ、こんな感じで聞こえてきたから。儂は声のした方へ……と、いうよりも~? 声の主を確認したのだよ~。


 でッ、確認し終えれば、儂の口から漏れる言葉は、「エリザ~」と、言った台詞が漏れるのだよ。


 すると~? 儂と目が合ったエリザは、「おはようございます~。殿下~」と。彼女の独特の微笑み……。そう~? 大変に柔らかく温暖な~。母のような微笑みで儂へと、朝の挨拶をしてきたから。


 それに応えるように、儂の口からもエリザに対して、「おはよう~」と、朝の挨拶を返すのだよ~。


 でッ、返し終えれば、このまま、五人で呆然と立ち尽くしている訳にはいかない。儂も早く城に戻り。国政の業務について──こなし、早々と終わらせて、日本の屋敷へと帰宅の途についてゆるりと家族団欒を楽しみたいので、エリザへと。「では~、いくかのぅ~」と、声をかけた。



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アラサー男の俺が、魔王と勇者の争いを中断させたよ……(商い日和) かず斉入道 @kyukon

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