第115話 魔王と勇者は、日本で初の販売をしたかも?(17)

 だからこれから儂は、商いの事に関しては、余り話しに首を突っ込まないようにしようと思う。


 だからこの場の、我が家の売り場の騒めきも、できるだけエヴァと殿との二人で対処する方が良いと思う。


 特にエヴァは、人種の国の軍の、総司令官をしていた通りで、大変に優秀な将だから、最初は慣れない仕事で、後手に回ると思うが。仕事に慣れれば、我が殿の良き伴侶として、寄り添い働いてくれると思う。


 だから、この世界の上島家はエヴァに任せて、儂は自身の世界の国に帰り、殿の代わりに太后として国を繁栄、我が一族を後世に残すよう努力をしようと思う。

 まあ、どれぐらいの期間がかかるか解らぬが?


 儂の国も、この日本のような治安の良い、国の民達が安全に暮らせる国作りをしていきたいと思うと。儂がそんな事を思案していると。


「姉ちゃん~? これを試食してええ、かぁ~?」と。


 儂はお客様に訊ねられたよ。


「ええ~、どうぞ~」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る