第88話 五味の市で魔王と勇者さま、販売するかも? (7)
まあ、俺の昨晩の熱い惚気話しは置いておいてと。要するに我が家の魔王な奥さまは、自身の大事な所有物である俺を他の女性に渡すつもりは一切なかったみたいなのだ。
まあ、放置されていた俺だから、それはそれでかなり不満があるが。これも昨晩床の中で聞いた話しなのだが。
俺は乙女だったレヴィアに必ず浮気はしないし、責任もちゃんととるからお願い。俺の物になってくださいと、レヴィアへ何度も土下座をして拝み倒したみたいだから。
俺に虫がつかない魔法のリングを指にはめられても仕方がないと言えば仕方がないのかもしれない。
と、いうことでもう、レヴィアに対して俺はもう不満はない。
それどころか?
過去の俺にでかした! と、絶賛をおくりたい。
だって、他人が羨むような美しい女性を俺は生涯の伴侶にすることができたのだから。過去の俺は本当に凄いし、頑張ったなと思うよ。
まあ、そう言うことで、俺の話しが少し飛んでしまったので、また話しを元に戻すのだが。
俺達家族三人を夫婦だと周りの人達が認識する不思議な出来事は全部、我が家の魔王な奥さまの力なのかも知れないと。俺はふと思ったわけで?
もしかして? レヴィアが、エヴァのように、周りにある色々な物に対して興味津々──。
嬉しそうに俺の許から離れ、海や市場を覗きにいったりしないのは。俺達家族を他人に不思議だと思われないようにするために。俺の傍から離れないのか知れないね?
と、俺は、そんなことを思ってしまった。
そう、俺は思うとさ、尚更魔王な奥さまが可愛くて仕方がない。
だってエヴァも含めて、先程から赤穂のお兄さんに家の二人の奥さまは『ベッピンだ! ベッピンだ!』と、多々絶賛されているからね。
俺は鼻の高くて仕方がないのだ。
◇◇◇◇◇
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