第79話 魔王さんと勇者さん、日本の漁港と市場を見て感動します! (4)

「ご、ごめん、二人とも……。今晩から床の方も少しばかり自粛をして、一回、二回、三回ぐらいで、俺も終わらすようにするから許して欲しい……」


 と、謝罪を告げ。その後直ぐに今度は、二人の奥さまに対して言い訳を始める。


「で、でもね、俺も、次の日仕事もあるから、一度で終わらすつもりだったのだけれど。二人が余りにも美しいし。優艶な姿を俺に披露してくれるから、ついついと我慢ができなくなってしまって、申し訳ない。二人とも……」


 まあ、こんな感じでね、言い訳と謝罪を、俺の大事な宝物である二人に告げた。


「ん?」


「えっ?」


 先ずはレヴィア、エヴァと順に、二人の奥さまから、こんな驚嘆が漏れてきたのだ。


 でッ、その後二人の奥さまから、慌てふためいた声で。


「べ、別に、妻である儂に謝罪を述べなくてもいいのだぞ、殿~。わ、儂は殿が求めてくれるなら、夜明けどころではない、一日中だって頑張る事は可能なのだから。今晩も沢山、儂の事を可愛がっておくれ、殿~。儂も一日でも早く、二人目の子が欲しいのだから~」


「エ、エヴァも昨日は、生娘だった為に、二度で昇天しましたが、今晩はもっともっと尽くし奉公しますから、回数を自粛するとか言わないでください~。エヴァもレヴィアタンのように早く、旦那さまの子が欲しいので~」


 と、またまたレヴィアとエヴァとの順で、俺に夜伽の回数を減らさないでくれ、困るからと嘆願をしてきたのだ。


 それと二人揃って、早く子が欲しいと要望もしてきたのだよ。


 特にエヴァの場合はレヴィアとは違い未だ俺との間に子がいないので、夜伽の数を減らされると困るといった感じなのかな?


 だってエヴァは、俺に言葉を告げ終えると、レヴィアとの口論をやめて、俺の膝へと、自身のしなやかな手のひらを『スス……』と、忍ばせてくるのだよ。それも官能的に……。


 そして『ソワソワ』と、官能的に撫で始めるのだ。 今から仕事前だというのに困ったものだと、俺が思うことはないか……。


 まあ、とにかくエヴァは、『自身はいつでも発情期だから大丈夫ですよ。旦那さま!』をやたら主張──誘ってくる。


 俺の腹部の下にあるものに、妙に触れながらだよ。


 う~ん、実はね? エヴァのこの官能的なお誘いは、朝宿で、起床してからずうっとこんな優艶な様子でね、事ある毎に俺の横にきては、しな垂れかかり、甘え、腹部の下に触れては誘ってくるのだよ。まさに甘え上手なエルフさまといった様子でね。


 まあ、先程も説明をしたが亜人の女性はみなこんな感じらしいのだが。


 特にエルフとダークエルフの女性は、伴侶に対して甘え上手だからとても人気が高いのだと、レヴィアとエヴァの二人の奥さまから宿で、俺は教えてもらった。


 だからエヴァが勇者だった面影がない程の、度を超すような俺に甘えてくることは、仕方がないことなのだからあきらめろと。俺は魔王な奥さまから先程教わったし。それがエルフ族の女と言うものらしいのだ。


 まあ、そういうことですから、取り敢えず俺は、エヴァの甘え……。悪戯行為に対して我慢!


 お仕事前だからね!


 


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