第7話 魔王と勇者の関係……。(2)

 まあ、儂自身もこれぐらいの覚悟を決めてしまえば、勇者とは刺し違えても良いと覚悟を決めた──!


 となれば?


 儂は自身の夫である殿に逢いたい。


 そして今生の別れと、殿に対して妻らしい振る舞いをして、尽くしてやる事ができなかった事への謝罪を述べたいのだ。


 う~ん、儂は、そう思うと?


 あああ~。今直ぐ~。わらわは殿に逢いたいよ~。


 それこそ? 異世界に迄行ってでも、わらわは、自身の愛した一人の男(ひと)~。我が殿と逢い~。今生の別れと謝罪をしたい~。


『今迄、愛おしいあなたを放置して、ごめんなさい~。わらわ自身も、愛するあなたをこの国にお迎えしようと~。何度も試みたの~。う~ん、でもね~? わらわがあなたの住む世界から帰宅後に、この国に沢山の災いが降り注いだ為に。わらわは、あなたを迎えに行くことができなかったのよ~。あなた~。本当に~。本当だから~。できれば~、あなた~? わらわのことを許して欲しい~。お願いだから~』と。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る