異世界でタイムトラベル

@keraapi

第1話 「突然の異世界go」

暗闇の中、ひとつのまばゆい光が彼を照らした

体がうずめきながらも少し開いた目で光の先の見つめると

そこには軽い金髪風の女が居た。身長は165cmくらい


(誰だ?)


声に出ない

彼女こちらへよってくる


「,,,,,,」


耳元で何かささやいたが聞こえない、


(なんて言ったんだ)


その瞬間、時が進んだかのように光が強った


目が覚めると 日差しが強い朝か待ち受けていた

いつものように目覚ましを押し 重たい目をこする、、、、これがいつもの朝だ


家で支度をし家を飛び出る。

最近は散歩している 婦人服の肌が焼けたずいぶんファンキーなおばちゃんの愛犬を撫でるのが俺の日課だ。確かクロとか言う名前だった

と思う


そう俺の名はレイキ 「運野木 レイキ」中学3年生、ちょっと廚二病なところを除けば至って普通の14才男である


「今日もかわいーなー」優しく犬を撫でながら放った一言はまさに イケメンがゆうであろう一言だ


「おはようざますねぇ、レイキさん」


ファンキーなおばちゃんは癖まみれの言い方で挨拶したので

「ウィッス、こんちゃーす」と体育会系、癖まみれの言い方で返してやった、ちょっと気持ちいい

「じゃあね」とファンキーなおばちゃんはいい放ち足早に去ると同時に誰かが近づいてきた


「運野木君 おはよう!」


ふわりとシャンプーの匂いが漂い レイキは気づいた


「この美声はまさか、ユリ?当たったか?」


「正解、よくわかったね」


彼女はキレイな声で言った

そうこの彼女の名はユリ 「桐ヶ谷 由利」まさに黒髪の天使だ、

朝からメチャクチャかわいい


「どしたの?顔がにやけてるけど?」


「おぉすまんなんでもないんだ、行こう」


そして俺には物事に必ずよく「運」が絡む、昔から大きい物事には運がよく、小さい事にはとことんついてない、それが俺だ

今日はかわいいユリに会えたってことはそこそこついてる


「俺ってばラッキーボーイ」


つーわけで今日は上機嫌ってどこで多分彼女も上機嫌だと思う


「あの犬かわいいねレイキ」


「ダメダメ あれは俺のかわいいクロなんだよ!わりーけどそこは譲れないねー」


顔を横にして レイキは空を向いて軽く目をつむる


「あれ?レイキ、さっきのおばさんなんか落としてない?」


レイキの態度を完璧に無視したユリだがそれはよしとして、、、、、

ユリがいったとおりそこには2つのクラッカーが落ちてた


「なんだこれ?クラッカー? gate?(ゲート)とか書いてるけど」


「なんだろ?ユリ、わかるか?」


「ううん、全然わかんない」


「でも今日 俺の誕生日だし 持ってくか?」


「うん、そだね おばぁさんには悪いけど」


ユリはこうゆうときでも優しい。ちゃんとおばぁさんを気遣う


「ちょうどクラッカー欲しかったんだよなーラッキー!」


その時は電柱に隠れていた影を見つける事ができなかった

あのせいでこうなるなんて







「さぁー 家にもどったぜー!!!」


半ば近所迷惑にでもなるような大声でレイキは叫び隣の彼女を少し困らせた、、、、つもりが彼女は負けじと「ただいまーー!」と叫び

リビングへ入っていった。


ご近所さんからすればちょっとしたキチガイカップルだ

しかし、そんなことは気にせずレイキもリビングへ入りソファーへ腰かける


「んじゃちゃっちゃとパーティー始めるか?」


「もーレイキのはやとちり!まだ!準備もあるの!」


彼女が少し頬を膨らませ怒った素振りでこっちをみつめてくる

はっきり言って超かわいい


「へいへい、んじゃ手伝うことあったらいってくれー 俺じゃんじゃん手伝うから!ー」


「ダメよ!レイキ もー今日は誕生日でしょー 私がやるから テレビでもみてて!」


まぁ特にやることもなかったレイキはテレビのリモコンにてを伸ばし

テレビをつける。 テレビは今ニュースの時間だった

レイキのお気に入りのアナウンサー『 法道 アナ』だ


「最近 神沼津地区で行方が不明の人が増えています、なんらかの誘拐などの可能性もあるので気をつけてください」「では中継の梓さん」


テレビから流れる そのニュースにレイキは驚いた


「神沼津地区ってこの辺りじゃねぇか、、、、こりゃまた物騒な話だな」


レイキは独りぶつぶつ呟くと後ろからユリが料理をもって近づく


「あっ、知ってるよこのニュース内の親戚のおじちゃんもなの!」


彼女が眉をひそめながらこちらに話しかけてくる

それに笑顔でレイキは


「まぁだいじょぶだろ!そのうちみつかるってー」


と、答え、彼女の目を伺う。

ユリは顔は笑っているものの 目は心配の心を隠しきれていない。

部屋が一瞬静まり返った後 レイキが場を盛り上げるように沸き立つ


「まぁまぁ そろそろ始めるか!」


「うんそうだね、はじめよ!」


「んじゃ、俺の誕生日を祝ってーおめでとー」


「おめでとー」


彼女が優しく 合いの手風にいれてくれたのでさっそくさっきのクラッカーを持ち ふたりで「せーの」でクラッカーの紐を引いた、、、、

しかし、なるはずの破裂音のかわりに何か耳に不甲斐な音が鳴る。


「おいおい、なにがどーなってるんだ、、、、」


呆気にとられるふたりの前には突然、漫画で見る時空転移のゲートみたいなのが生じた。

更にそれがこの上ないほどの威力の引力で二人を引きずる


「おいまじかよ嘘でしょ、助けーごべぶっ!」


抵抗することできずにレイキとユリはゲートに閉じ込められた。

二人がいなくなった パーティーの後を残して。






目が覚めると、そこには草原が広がっていた


「イテテ、っつぅーーあれ? ユリ?」


レイキの周りにはユリがいなかった

そして、、レイキには見覚えない草原しか見えない、、、、と思ったがよく見ると大きな城下町が見える


「つーかここどこだ?何でユリがいない、、、、先に目が覚めたのか?」


流石にこの広さで独りは寂しすぎる。持ち物はスマホとサイフとケーキを切ろうとしてテーブルにおいたはずの包丁だけだ

おそらくあのバカみたいな引力に引っ張られてきたのだろう。


「ここもしかしてどっかの外国か?」


レイキはあくまでまだ外国のどっかの国と信じたい。

見慣れぬ風景にオドオドしてるレイキにひとつの馬車が寄りかける。

かなりボロい馬車だが、馬だけはしっかりしている

そこに2,3人程乗ってるだろうか?


「どーしたーにーやん? いい年して迷子か?」


その言葉にレイキは驚いた。それはおもいっきり日本語だったのだ


「にーやん?ぼっーとすんなよ!」


彼女に叩かれてレイキは思考を停止した。そう、まさかだか

ここは異世界の可能性が高い。


「おぅ、悪かった、重ねて悪いけどここはどこだ?」


「ダイジョブか?! にーやん? 何のためにここにいるんだよ! ここはヴァルキラ帝国の近くの草原。アリア草原だぞ!」


もはやここが異世界だとレイキに確信がついた。

どこだ? なぜ?こんなとこにいるのか?

そんな疑問が頭に浮かんでは消える。


「にーやん?名前はなんだ?名乗れ!」


「あぁ名乗ってなかったな わりぃ、俺は 『ウンノギ レイキ』 レイキってよんでくれ」


「ウンノギ?珍しい名だな にーやん なんか最近 城宮 で付近で増えてる珍しい名前みたいだな、にーやん いや、レイキっていったなー

れーやんにしよ」


「君はなんていうの?」


レイキは少し阿呆な表情になりながら彼女に問う。

それに彼女はヒシヒシと笑い答える


「聞いて驚くな、れーやん アタシの名は ルフレ」

「アーノルド・ルフレだ!」


そう、先程からグイグイくる いうなればグイグイ系の女子 彼女はルフレというがさっぱりわからない 何か誇っている顔をするが レイキにはさっぱりわからない


「ごめん、さっぱりわからないわ」


ーーーーその瞬間、草原が静まりに一瞬だけ帰ったーーーーー


「え、嘘でしょ れーやん知らんの? ルフレだよ ルフレ!確かに城宮じゃ一般人ではそこそこ名の知れたやつだけど この近くの村じゃ有名だぞアタシ!」


「だから、わかんねぇよ なに?悪党とかそんな感じ?」


「ハハハ!れーやん面白いこと言うねー?! まぁそんな感じ。」


「いや!あってんのかい!」


彼女がつぼったらしくゲラゲラ笑っている。

そんな面白くしたつもりはないが この世界でもボケとツッコミはうけるらしい。


「気に入った!れーやん!アタシについてこい 盗賊として暮らしていけるぞ!」


「マジで悪党じゃねぇか! ほんとかよ! でも、よろしくお願いします!」


レイキは昔から場の適応能力に優れている。現在の中学では 入学当初ひとりぼっちに近い状況でイケイケグループに負けていたが、たった半年でそのイケイケグループの対抗戦力となるグループを自ら作った程だ。それくらい適応能力には自信がある

だから今回の異世界も意外とすぐ適応できているであろう。


「よし、じゃぁのれよー今から村へ向かうから」


「んじゃ遠慮なしに」


そういってのりこむレイキ、 中には二人 若者と年輩の方がいた。

ルフレはまさかの馬車を引いてる係りだ。女子にやるせるかフツー。


「よぉーあんちゃん ルフレさんに気に入られるとはなかなかのたまもんだなこりゃ あっ、俺はギルスって呼んでくれや」


「よろしくな!ギルス 俺は れ、、、」


「レイキだろ 聞こえてるよちゃんと」


「おぉー、よろしく」


ちょっと鋭い目付きのギルスは怖いが 内面はおそらく優しい人だろう。

レイキは握手を交わし 隣の老人に目をやる。


「えぇーと、そちらは?」


「、、、、、、」


馬車の中に馬の音だけになる。

隣でギルスがクスクス笑いながらこちらを見ている。

レイキは意地になり老人のすぐそこまでいって耳元で叫ぶ


「あののの!!!!」


「うるさいわ ガキ 聞こえとるわ」


老人はそう答えると杖をカンカンカンと三回つき


「名前じゃろ わかっとるわい 名前はなー なんじゃったかな、、、、

ちょっと待てよ、、、、えーと エリザベス?」


「違いますよ、バディグじいさん 誰ですかエリザベスって」


ギルスが人差し指で老人をさして指摘する。


「あぁーそうじゃった ワシの名は バディグじゃ 確かバディグ・エリザベスじゃった」


「だから違いますって あなたはバディグ・バ・ディグでしょう?どんだけ エリザベス譲れないんですか?」


ギルスの鋭いツッコミが冴える。おそらくルフレとバディグをまとめてツッコミをしているのであろう 辛さがわかる


「よろしくです バディグさん」


レイキは少しその場に取り残されそうになりつつ バディグに一礼して 腰を壁につける。

それから少し沈黙になり それを破ってレイキがギルスに話し掛ける。


「これ 何村にむかってんの?」


「あぁー今向かってるのは サッチモ村だぜ あんちゃん」


「サッチモ村? どんな村だ?」


「サッチモ村は石像が有名な村だぜ あんちゃん 後、盗賊の住みか」


「後半に関しては アンマリおぉーとはなんねーな まぁあんたらが向かう先だからだいたいで察しはついてたけどさー」


レイキは両手を頭の後ろにやり 口笛を吹く

少しけなげなかわいさを見せたつもりだが ガン無視される

レイキは詰まらなくなり寝てしまった。

これから始まる壮絶で後、笑える異世界のこれからの物語など予測もつかないように。


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