今から妻を殺しに行きます

朝倉あき

第1話 今から妻を殺しに行きます

小さな街で私と妻は仲良く暮らしていました。しかし夫婦は子供に恵まれませんでした。ある日子供ができました。流れてしまいました。妻は泣きました。何日経っても妻の悲しみが消えませんでした。妻を近くの森へ連れていきました。弁当を食べ散歩をしました。静かな時間が流れました。銃声がしました。銃声の方へ行くと魔族の子供と出会いました。親は血を流して死んでいました。妻はその魔族の子供を育てると言い出しました。私は妻が元気になればと思い承諾しました。妻は魔族の子供に流れた子供につける予定だった名前のジェフと名付けた。妻はジェフを我が子のように育てました。しかし、街ではジェフを危険視する人が夫婦を責めました。夫婦を擁護する人は街にはいませんでした。ある日、事件は起こりました。ジェフが殺されてしまったのです。ジェフは複人から刺されていました。妻は亡骸を抱き泣きました。悲しみは次第に怒りへ変わっていきました。そして怨みへ変わったのです。妻は浮遊魔法を使い空高く上がり、街が拳ぐらいの大きさになったところで止まり、そこで一つ魔法を唱えた。赤黒く光る玉が現れ妻はそれを街に放り投げた。私は、空から流星のように流れる赤い球が街に降りたとき、街は消滅したのです。世界に絶望した妻は様々な街を消していきいつしか魔王と呼ばれるようになったのです。妻を止めれるのは10年前、魔王を妻とともに倒した私だけなのです。だから私は今から妻を殺しに行きます。

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今から妻を殺しに行きます 朝倉あき @asakura369

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