♡
どこも陳腐な言葉ばかりが並べ立てられている。360度をぐるぐる回って見渡したって世界は似たようなテンプレートに似たような中身が詰め込まれている。抗う術を持たない。持っていてもその世界では既に決まった需要と供給が存在し、枠にはまらない第三勢力なんてものは必要とされていなかった。
「♡♡♡♡♡♡♡♡」
そんなものは脳内でしか成立しないというのに、人々は幻想を追い求める。追い求めすぎて、いつしかそれしか見えなくなっていた。
だいすき/床で淫猥に笑む処女の美人がお好き/♡浪費される性は娯楽:二次元と三次元を混同しないでください
とりあえず人気なもの付けときゃいいやって精神(事実だ、ぼくらは結局誰かに愛されていたいんだ。言葉のひとつも話さない)
あ あ ねえ
あなたが初恋なの♡
安い押し売りの言葉セールと
シュレッダーにかけてズタズタにして
言語を棄てた 見捨てた 嗚咽
オブラートに包んで包んで包んで包んで包んで包んで包んで包んで包んで包んで包んで 見えなくなるくらい包んで 意義を失って どこから? 原点に還れないよ
無言で押し込まれるスキを愛さないで、わたしを殺して あなたは愛さないよ
閉じた目を開こうとしないで
優しい行動を示せば意思が伝わると思わないで 流行に飲まれて溺れてよ 頼むからぼくの顔を見ないで
拗らせてんだ生命
[今日までで終わりにしたかったのに]
愛されたいんだって無条件な世界
代償と見返りなんて(
明日のことだってわからないのに今日のことなんてわかるわけないじゃん。人間いつだってどうしようもなく死んでしまいたいんだ。恥の多い生涯を送ってきましたなんてオマージュされまくってきた言葉を吐くんだ。どうせ身体なんて棄てていくんだ/年齢だけあなたの積み重ねた罪と罰の数;普通ってなんなのか忘れちゃったよ
)
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