しょうがないな

寄せては返す波の音が

いつも私をさらっていく

おいでおいでと招いては

近くに寄ると逃げていく


つめたい水が

私の温度を奪ってく

焼けるような太陽が

私の心を燃やしてく


こんなにも世界はうつくしいのに

こんなにも世界は



あの太陽が昇って来るとき

月は置いてけぼりにされてしまう

物陰に押しやられて

居心地の悪そうにしている


あの水の下はいつも

私の知らないことで溢れている

誰も教えてくれないから、怖いから

地面と海の境界線を探すことにしたよ


ぬぐってもぬぐっても消えないんだ

何度波に洗われても流れないんだ

砂になって、一緒に流されて生きたい



あ、ねえ、いつまでそこにいるの

生きてるのか死んでるのか

いきものなのかいきものじゃないのか

ちゃんと教えておくれよ


そんなところでじっとして

何もしないでじっとして

もしかして君は

生きる気力みたいなの

ぜんぜんなかったりする?

それともそういういきものなのかな?

じゃあ、そうなんだね



世界は

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