しょうがないな
寄せては返す波の音が
いつも私をさらっていく
おいでおいでと招いては
近くに寄ると逃げていく
つめたい水が
私の温度を奪ってく
焼けるような太陽が
私の心を燃やしてく
こんなにも世界はうつくしいのに
こんなにも世界は
◯
あの太陽が昇って来るとき
月は置いてけぼりにされてしまう
物陰に押しやられて
居心地の悪そうにしている
あの水の下はいつも
私の知らないことで溢れている
誰も教えてくれないから、怖いから
地面と海の境界線を探すことにしたよ
ぬぐってもぬぐっても消えないんだ
何度波に洗われても流れないんだ
砂になって、一緒に流されて生きたい
◯
あ、ねえ、いつまでそこにいるの
生きてるのか死んでるのか
いきものなのかいきものじゃないのか
ちゃんと教えておくれよ
そんなところでじっとして
何もしないでじっとして
もしかして君は
生きる気力みたいなの
ぜんぜんなかったりする?
それともそういういきものなのかな?
じゃあ、そうなんだね
◯
世界は
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