いつだって塞ぎ込んでる
世界はとってもきゅうくつだね。
どうあがいたって、みんなくっついて
生きていかなきゃならないのに
ぼくは世界から見放されたみたいに
まるい空間を描いて、ひとり。
ほんとうはそうじゃないって
わかっているんだけどね。
誰も言葉にしないから、自信がないから
そういうふりをして、ごまかしてる。
たぶん、これ以上の重荷は抱えたくない。
若さの代償、みたいなものは
いつだって人から盗まれていくんだ。
どんなに綺麗な宝石だって、
目に見えないほど小さかったら
意味なんてどこにもないだろ。
ぼくはぼくと身を寄せ合って
しずかに息をしているよ。
いつだって平穏は一瞬で、
通り過ぎたあとは嵐が来る前みたいな、
胸を引っ掻き回してやりたい気分になる。
不安定なぼくの存在は、
幽霊のように消えてしまえたらいい。
消えないから幽霊って言うのかな。
でたらめな文章を繋ぎ合わせていきたい。
ぼくという人間のかたちは
常にいびつに散りばめられていて
きっとみんなもそうなっている。
張り裂けてしまいそうな痛みを
どうしたらなくすことができるの。
どうやったら求めることができるの。
それって、人はみんな弱いってことだって
あんなに言われていたのに。
何かを気取ってるわけじゃなくて
ただの客観的な意見なんだ。
そうやって自分も人も
傷付けるのが好きなんだ。
追い詰めるのが好きなんだ。
それが美徳って言うんでしょう、
知ってる。
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