わかってることをわかってないみたいに言うんだ

あの日からわたしの時間は停止したままだ。

永遠にだれかの骸の上に立って、

老いることを恐れ、歩くことを諦め、

死んだ命を抱えている。

傘をたたむ瞬間、雨粒が闇夜に照らされて

満点の星空を見せた。

そのことだけは今もしっかり覚えている。

あまりにも純粋な反抗心と

煮えたぎった心臓が

凍らされたまま、生まれるのを待っている。


聞こえているだろうか。

わたしたちが残酷に殺した

好奇心の塊の叫び声を。

わたしたちが殺した

わたしたちの魂を。


今でもよく夢を見る。

亡骸をひとつ ひとつ集めて、

わたしの肉体へ捧げる。

肉体を全て口に詰め込んで飲み下す。


ものごとは全て諦めるだけで終わる。

受け入れる事はつまり妥協することで

妥協する事はつまり諦めることで

諦めることはつまり

わたしが1人殺されることです。


あの日の鮮やかで愚直で

誰かを永遠に殺し続けるまっすぐさと

支離滅裂で救いようのない純粋さが

あの時から停止したまま、

また生まれるのを静かに待っている。

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