こころをことばにして

彩青いろは

よるを泳ぐ

青黒い液体をぶちまけた上に

色とりどりの点たちが散らばる


きらきら、きらきら

あの海で泳げたらいいのに

ちゃぷちゃぷ、ちゃぷちゃぷ

あの海の中を飛べたらいいのに


青、青、青、あ


海だ!


私をずっと、ずっと

包んでくれる

果てのない色、空の色



あのね

今日は私は動物でした

人間以外のものでした

本能だけで動いてて

生きるために、生きていました

きっとしばらくはそうしてます

私、たぶん、人間じゃないので


あのね

すごいことに気がつきました

心はここにはありませんでした

脳を開いても文字はなくて

胸を裂いても思考はないです

頭では理解してたけど

心ではわかっていなかったので



言葉はないけどわかってる

耳はちゃんとそこにある

目の前いっぱい深い青


空を

海みたいに

泳ぐことはできないのか

空まで飛べば

泳げたりするんだろうか


境界線が

あやしくなっている

つなぎめが見えないよ

おなじになっていくよ


私、ここに

飛び込みたいよ

終わりがくるまで

ここにいたいよ

向こうにはもう

帰りたくないし



あのね

今日は私、動物、でした

人間なんてこりごりでした

生きるために生きていたけど

なんだかそろそろ

わからなくなってきました


でもね

私、すばらしいことに

気がつきました

みんなすべて

あいまいでした

みんながひとつ

おなじでした

ざっぶーん

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