【次章予告】マリオネット・シアターとフロッグプリンス

「まったく、ハジメさんったら」

アホの子魔術高校生、ハジメはエリートお嬢様のクレエと友達になり、学校生活は少しにぎやかになった。


だが誰も知らないところで、顔を曇らせる少女が一人。

「どうしてこんなことになったんだろ……そんなつもりじゃ、なかったのに」

「田端さん……ぼ、ぼくは本気なんだ!」


「なあ、ええホンあげよっか。アンタ、イヤなんやろ?あのぶーちゃんに好きですー言われて」


「この本……なに?」


「開いてみてのお楽しみ、や」


夜よりも黒い髪の少女は笑んだ。


愉しくてたまらないと、悪魔のように。

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