リョウタロウの両親(前編)


学校の授業が終わり、ソウヤが帰ろうとした時、リョウタロウが声をかけてきた。


「ソウヤ、今日うち来ねぇ?両親にソウヤの事話したら会ってみたいってさ!」


「え?別に良いけど…お前の母さんまともそうだったし」


リョウタロウの言葉にソウヤは二つ返事で答える。


「よし、んじゃ行くか!」


リョウタロウの家に向かう途中、ソウヤはある事が気になっていた。


「なぁ、リョウタロウ」


「ん?」


「お前のオヤジさんはどんな人なんだ?」


「父さんか?別に普通だけど?」


そう、今まで母親の事は知ってても父親の事は知らなかった為、ソウヤは不安だったのだ。


しかし普通と聞いて安堵するソウヤ。


これから起こる大惨事も知らずに…

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