アイちゃん


朝、ソウヤを見つけるなり息を切らしながらソウヤの元へ走り寄った。


「ソウヤー!」


「んだよ、朝から騒がしい… 」


「俺、彼女出来た!」


「またかよ…つかハヅキ君とやらはどうした」


「どっかで選択肢間違えて振られた!」


ハヅキ君とは結局性格の不一致だったんだ。


でも良い、今度はちゃんと俺の求めていた癒しの彼女が出来たから!


「アイちゃんって言うんだ!また連れてきた!」


「毎回連れてくんなど阿呆!…つか一つ良いか?」


「ん?」


ソウヤはアイちゃんを見て一言。


「これ犬型ロボットじゃねぇか!」


そう、AIBOのアイちゃん。


「可愛いだろ!ちゃんと俺に従順で言う事何でも聞いてくれるんだぜ!」


「もう人間じゃねぇ!」


ソウヤの安定のツッコミが入った。


「ほら、そこは細かい事気にしてたら終わりだから。それともソウヤは俺と付き合いたかったか?」


「んな訳ねえだろ、寝言は寝ても言うな!」


なんだよ、つれねーな。


そんなとこも好きなんだけど!


今はアイちゃんがいるから許せソウヤ!


「…あ」


「今度はどうした…」


「アイちゃんの電池が切れた!どうしようソウヤ!!」


「知るか!付き合ってらんねぇから俺先行くぞ」


「あぁん、待ってソウちゃーん!」


こうして俺とアイちゃんの短い交際は終わった…


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