第二十九回 もしも、ラノベが書けたなら~♪

 僕は時代小説を書いている。


 なろうやカクヨムなど、ライトノベル中心のサイトに投稿はしているが、ラノベの要素が殆ど無い作品ばかりを書いている。


 投稿している限り、みんなライバル! のはずだが、不思議と僕はラノベ作者の皆様を一歩引いて見ている感がある。


 ランキングを見ても


「みんな頑張っているな~」


 とか


 コンテストに参加しても


「まぁ、受かれば御の字だな」


 とか。


 ラノベじゃないから、仲間の書籍化もランキングも躍進も、平静に受け止められるのかもしれない。



 で、ふと考えた事がある。



――もし、僕がラノベをすきだったら――



 昔からゲームや漫画・アニメは好きだったけど、ラノベにだけは一切ハマらなかった。

 本格的に小説を読むようになったのは池波正太郎の「剣客商売」がきっかけで、以降はどんどん時代小説を読み漁っていた。

 ラノベを手に取るようになったのは、二十歳ぐらいだろう。もう一般文芸が染み付いてしまったので、アニメや漫画の長所を詰め込んだラノベを読んでも「なんか違う」となってしまったわけだ。


 だがもし、僕が最初にラノベに出会っていたら、WEB小説界隈で見える景色も違うものだっただろう。

 クラスタとなっていたかもしれないし、複垢でBANされていたかもしれない。


 僕は、心底ラノベを書かなくて良かったと思う。

 もし書いていたら、心が弱い僕は、妬心や憎悪でどうにかなっていただろう。



 追伸!


 ただ、「ラノベじゃない」事を言い訳にはしたくはない。

 僕はWEBでも、「三屋清左衛門残日録」や「赤ひげ」レベルの作品を書けば時代小説でも読まれると思うし、信じている。

 でなければ、WEBで転生もない時代小説を書き続けれない。

 読まれないのは、実力不足。名作を書ければ評価される! 読まれる! 自分の実力不足なら納得出来ますから。

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