第二十八回 イイネで教えて文字書きサン
Twitterで、「#イイネで教えて文字書きサン 」というものをしましたので、まとめてみました。
①ペンネームの由来
理由は福岡県民だから。
じゃ、豊前は? と言われると、困る。
実は別のペンネームで書いていましたが、プロを目指すにあたり、名前で自分の大切なもの、核となるものを示したいと思い、この名前にしました。
じゃ、豊前は大切じゃないの? と言われると、困る。
②文字書き歴
20年ぐらい? でも本格的に書き出したのは13年ぐらいかな。
彼女の浮気がきっかけというのは、筑前ファンなら有名なお話。
③今までの作品数
40ぐらいは書いているかな。殆ど短編。10万字以上は数えるほど。
今のスキルで書き直したい。
④好きなジャンル
時代小説、歴史小説、警察小説、犯罪小説。
伝奇、ホラーを時々。
SF・ファンタジーやライトノベルは殆ど読みません。
⑤よく書くジャンル
時代小説でも、正統派のチャンバラから伝奇や犯罪、料理ものを書いています。
転生はたまにです。でも苦痛しかないw
歴史小説はあまり書きません。
⑥代表作は?
一応、受賞歴がある「狼の裔~念真流血風譚~」でしょうか。
でも、代表作というほどの存在ではありません。
⑦作品の特徴は?
贅肉を削ぎに削いだセンテンスでしょうか。
アルファポリスの編集さんからは「平易ながら巧みな文章と独自の舞台設定にセンス感じる」「ストーリーがよく練られ、物語に厚みがある」と言われました。
人間の感情は濃密に書こうと思っています。
⑧作品を書く際に注意している事は?
感嘆符と擬音を使わず、文章で表現する事。
命の重みを意識する事。
生きている人間を描く事。
⑨よく書く視点は?
三人称です。途中地の文で一人称になったりしますが、基本三人称です。
⑩作風に影響を与えた作家は?
池波正太郎・藤沢周平は父母のようなもの。
葉室麟先生は師父であり、北方謙三は永遠の憧れ。
ですが、柴田錬三郎や山本周五郎、白石一郎、司馬遼太郎、吉川英治、松本清張……。
僕が読んだ作品の数々に影響受けています。
⑪執筆環境は?
執筆環境はリビングです。書斎ありますが、エアコンが無いので夏場は使えない。
⑫執筆のお供は?
ラジオとコーヒーです。ラジオは、NHKとか。今の時期は、夏休み子ども科学相談ですね。音楽が聴きたいなら、cross fmのMusic Forestか、アプリのジャズラジオ。テレビや映画を流して書く事もあります。
休憩は気象通報を聴いています。
⑬好きな台詞は?
僕が初めて受賞した「狼の裔」。その前章となる「天暗の星」という作品に、
「そうすれば、お前の心が救われるか?」
と、いう台詞があるんです。それですね。
刺客として善人も悪人も殺さねばならない男の、唯一の自浄作用。それは自らの殺しに正当性を持たせる事なんです。
◆◇◆◇◆◇◆◇
座敷牢。
それを封じる錠前を叩き壊した時、大和は座禅を組み瞑目していた。
「血が臭うな」
目は閉じたままだった。髷と髭は伸びているが、不潔という印象は無い。
「表の悲鳴はお前だったか」
「
「志月は息災か?」
「はい」
「
「年が明ければすぐに」
「ふふ。そうか。あの子も母になるのか」
そこで、大和は目を開いた。澄んだ目をしている。
「血まみれではないか」
清記は、鬢に汗が伝うのを感じた。気圧されているのだ。座禅を組んだままの大和から、一種神聖とも呼べる氣が放たれている。
「……幼き頃より、生き血を浴びて育ちました」
「そうか。そうであったな。それで、お前は私を救いに来たのか? 斬りに来たのか?」
「……」
「後者か」
すると、大和は軽く微笑んだ。
「それでいい。御手先役としてのお役目を全うせよ」
「義父殿。せめて尋常な立ち合いを」
大和が首を振る。
「義父殿は壱刀流の免許まで持っておられるのです。せめて剣客として」
「そうすれば、お前の心が救われるか?」
返す言葉が見つからず、清記は唇を噛んだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
⑭好きなフレーズは?
これは前述の「狼の裔」と「天暗の星」のコピーですね。
天暗の星
――受け継がれるのは、愛か憎しみか――
狼の裔
――受け継がれたのは、愛か憎しみか――
どう? 痺れない?? 続けて読めば、意味もストーリーも鳥肌もんよ。
⑮一番読んで欲しい作品?
念真流サーガの、天暗の星と狼の裔ですね。
これ「狼の裔」から読めば、主人公は雷蔵に思えます。しかし「天暗の星」から読めば、主人公は父親の清記のように思えますよ。そうなるギミックを施しました。 なお、どちらも賞レースで結果出してます
以上、「#イイネで教えて文字書きサン」でした。
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