第二十一回 第四回アルファポリス歴史時代小説大賞 結果発表!

 第四回アルファポリス歴史時代小説大賞に参加された皆様、大変お疲れさまでした。

 コンテスト中、大変ナーバスになったろうと思いますが、大会が終わった今、結果はどうあれ様々な実りをもたらせた事と推察いたします。

※僕は不参加でしたので、賞レースの趨勢を楽しんでいましたw


 さて、結果でございますが……。

 筑前の予想通り、大賞は鵜狩さんの「羨望剣犬笛」が見事受賞されました。

 エンターテイメントとして、時代小説としての完成度は高く、読んだときに他の作品に比べると、群を抜いている出来栄えであると感想を抱きました。

 短さが不利になるか? と思いましたが、それを吹き飛ばすほどでしたね。本当に凄い。


 作者の鵜狩さんというと、僕と陸理明さんと三人で、いつも最終選考の賞レースで仲良く競っている間柄であり、陸さんと共に、手強くも憧れる「好敵手」として常にチェックしている作家さんです。

 僕はweb時代小説の三羽烏と呼んでいたのですが、背中を追うべき存在になりました(;^ω^)


 一方、最終候補を見ると、「釣り」「戦国」「あやかし」と中々堅い路線の選考。やはり、転生は除外されましたね。

 この現象をどう捉えるでしょうか?


「転生は求められてない?」


 そうかもしれません。僕もかつてはそう思っていました。が、過去選考に残っていないわけでもないので、作品としての完成度の差もあるのかな、と今回の参加作品を読んでいて思いました。

 現に「無職ニートの俺は気が付くと聯合艦隊司令長官になっていた」「山本五十子の決断」は転生ものに関わらず、最終候補に残っていますし、素晴らしい作品です。

 つまり、不利なのかもしれないが、選考を覆すほどの決定的な差でもない、という感じでしょうか。



 で、そうした事を踏まえた上で、毎回恒例の筑前的アルファポリス歴史時代小説大賞攻略のポイントを!



①物語の主旨は明確であるか


②エンタメとて盛り上がりがあるか?


③情緒豊かに人を描いているか?


④読者層を意識し、作風や主旨と合致しているか?


 過去の寸評を読むと、こんな感じです。


 あと言うなれば


・江戸時代有利(他の時代でもよさそうだが、読者を得やすい時代は有利)

・完結推奨(今回のように、完成度によっては覆る)

・転生不利(不利だが、絶対ではなさそう)


 ぐらいかな?



 つまり、「もっと歴史時代小説を読もう!」に尽きますね。



 全体的な印象から、藤沢周平・葉室麟・青山文平・あさのあつこ・小松エメル・畠中恵などが参考になるかと思います。

 ちょっと、ここは後日記事にしますね。



 最後に、次回こそ参加します!

 過去二回参加し、「狼の裔」で特別賞、「天暗の星」で最終選考。


 僕に足らないものは、大賞だけ!!


 頑張るぜ!

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