来週くらいの神話

秋野シモン

ポセイドンの神話

 俺の名はポセイドン。オリンポスの神々の中でも、ゼウスに並ぶ力を持つ海の神だ。

 日課は、力の源でもある海を見守ること。今日も海の平和を守ろう。

「む、あれは」

 二匹のイルカが喧嘩している。

「イルカたちよ、喧嘩はやめなさい」

「は、あんた誰?おじさん」

「バカ!この人ポセイドンだよ、神様だよ!」

「え、このおじさんがのんきジジイで有名なポセイドン⁉」

「のんきジジイ...」

「バカ!本人の前で何言ってんだよ」

「なんだよ、お前だって、『ポセイドンって、海の神なのに地震も司るらしいぜ。行動範囲はっきりしろよな』って言ってたじゃん」

「そうなのか...」

「いやいやポセイドン様、そんなこと言ってませんって!」

「何言ってんだよ、お前他にも、『ポセイドンって、名前微妙に言いづらくて、息子のトリトンの方が、ディ○ニーで映画に出てる分、すごくないか?』って言ってただろ」

「そうなのか...」

ポセイドンは、オリンポス山に帰った後、引きこもってしばらく出てきませんでしとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

来週くらいの神話 秋野シモン @akinoshimon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ