第184話「間違ってたわ、大井川 茨城県知事が正しいわ。コロナの政府行動への俺なりの見解」
そもそもなぜ安倍首相は3月の頭には一斉休校を指示したのに、今それをしないのか。それを考えていくと、大井川の発言も理解できる。
2月の終わりでは、まだコロナウィルスを完全に封じられると思っていた。それゆえに首相は、早期に学校の全校休校を宣言したのである。
また、3月の学校なんて実質授業は進まないようなものなので、与える影響は限りなく少ない。
ところが予想を超えて、コロナウィルスは広がりを見せる。主に都心部で。
しかし思ったより全国的には広がらなかった。
ここからたぶん作戦は、全国でコロナを封じ込めるのをあきらめて、ゆっくりとピーク時期をランディングさせることにうつしたのだと思う。
東京をはじめとする都心部はもはや仕方ない。都市封鎖をしてなるべく都民を外に出さず、かつ医療現場が確保されるようにする。場合によっては他県の病院を使うこともあるだろう。まずは東京や都心部で少しずつ緩やかになるのを待つことにした。
それだって、医療崩壊さえしなければある程度感染が広がるのは仕方ないということだろう。もはや感染させないということは、どんな手段をもってしても不可能なのだから。だから過剰な自粛はしてほしくない、そこに小池都知事と国の間に大きな齟齬が生じている。
国はある程度感染することを容認して政策を行ってる。一方で小池都知事は非難されないように必死だ。その都知事に他の県知事も追従している。国、そして茨城県知事は頭の痛いところだ。
さて、都市部で都市封鎖をしてる間にも、他県へとコロナウィルスが広がっていくことは避けられない。どうやったてシャットアウトはできない、今やってることはそのスピードをおさえることだ。
しかし他県で爆発するまでには相当なタイムラグがあるから、その間に都市機能が回復すればよしということだ。
だからが役に今地方に求められることは自粛ではない。
通常運行なのである。
もはや全国的な広がりは避けられない、ならば目指すことはそのピークをずらすことである。ピークさえずれれば、混乱は最低限になる。
全国一斉に経済的な自粛をすることに意味はない。そんなことをしてももはや手遅れ、自粛してもしなくてもコロナはまちがいなく全国で爆発を起こす。
むしろ、自粛による経済的な損失でのコロナの二次被害の方が怖い。
都市部が動けないいま、地方は経済活動をしなければいけない、そして都市部が回復したのちに地方がコロナを受ける。これが政府の考えてる青写真ではないか?
さて、特に学校の休校に関してである。
都市部が現在休校するのは当然として、地方が今休校することはどうか。
今から休校をすると、地方の感染のピークがあとから来るとした場合、地方は必然的に都市部より長い休校を強いられることとなる。そうなればもはや地方学生は都市部学生になんの対抗もできない。
都市部はいま必要があるから休校してる。地方はただおびえて休校してるに過ぎない。地方の休校するタイミングは今ではなかったのではないか、大井川知事は圧倒的正義なのかもしれない。休校はもっと後に取るべき、伝家の宝刀だった。
コロナ当初から正しく恐れることは難しいといわれてるが、現在まさに過剰におびえてしまっている。
俺自身がそうだ。
なので現在休校をしないと決めている大井川の判断は間違ってるといえない。だがこれを正確に県民に伝えるのは難しく、理解されもしないだろう。
大前提として、「コロナにかかるのは確定してるので、あとはもうその時期の問題なんですよ」ということを認めさせなければならないからだ。
どんなに対策してもこのコロナというウィルスには一度は感染する性質のものなのだと思う。だが、そんなことを国民に伝えたら間違いなく発狂する。うつらないように何とかしろという声であふれかえるだろう。
大井川は他の知事に同調せず自らの信念をつらぬいた。それはとてもすごいリーダーシップだが、おそらく県民に理解されず、彼はいばらの道を進まざるを得なくなる。
むしろすぐに休校判断をしてしまった他の知事の失策なのだ。
今からでも休校判断するのが彼の政治生命を助ける唯一の道なのだが、それを今更とることは一番の失策と言える。
ごめん、大井川知事。くそみそに俺叩いちまったよ。
※ ちなみに茨城県知事がコロナを把握できてるというのはあながち間違いではなく。茨城のPCR検査1847件中 陽性が75件なのである。0.5%程度。
それもPCRはある程度疑いのある人間に対してやっているものなので、罹患率はとても低いといえる。
確かにこれにおびえて休校措置するのは合理的とは言えない。
この情報が早く手に入ってさえいれば、おれも右往左往しなかったし、県民も騒がなかったのだが。
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