宇宙的恐怖に挑む僕。
和雄
序章 「クトゥルフ神話」って?
君は神様を信じるか?
こういう言葉を中学の頃、聖書を配りながら布教していたおじさん、おばさんに聞かれ、聖書を渡されたことがある。これを書こうと思った数日前に、僕の机の奥底に眠っていたのを偶然、掘り起こした。聖書とは世界で一番読まれた本らしい。オリエンタルラジオの中田さんが言っていた。その次は資本論らしい。海外の人たちって実は神様をものすごく信じてるんじゃないか?想像力が半端なく凄いんじゃないか?そう考えたら、僕たち日本人は信じてる人ってどれだけいるんだろう。むしろ信じたって僕たちの生活になにか影響が起こるのか。恵比寿様を信じれば金ががっぽがっぽお財布に入るのか?トイレの神様を信じてピカピカに磨いたら美人になるのか?ロマンスの神様を信じたらゲレンデで素敵な出会いが待ってるのか?
実は、ほんの少しだけだが、神様は僕たちをじーっとみているのではないか。そして、良い行いをした人に慈悲を与え、悪い行いをした人には試練を与えているのではないかと思っている。
さて、私が神様の話をしたのには訳がある。
クトゥルフ神話。
読者の君は聞いたことあるだろうか?例えば、街中で「俺、クトゥルフを信仰してんだZE☆」って言ってる奴がいるだろうか?いいや。間違いなくいない。いたらそいつは危険人物だ。素早く逃げてくれ。頼む。出来れば全速力で。
この序章ではこのクトゥルフ神話っていうものを私なりに考えて凝縮して凝縮してなんとか、まとめてみようと思う。
そもそも、クトゥルフ神話というものは小説内に出てきた、言わば、創作神話だ。ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが「ウィアード・テイルズ」という恐怖小説の専門誌に「クトゥルフの呼び声」や「ダンウィッチの怪」という小説を生み出した。
クトゥルフ神話という言葉を作り出したのは作家で出版者でもあるオーガスト・ダーレスで、神に似た存在の「クトゥルフ」から名前をつけた。
このような物語は他の作家たち、特にラヴクラフトの弟子や作家の友人たちで想像力をかきたたせ、このクトゥルフ神話の世界観を作り上げていった。
(クトゥルフ神話TRPGルールブック28ページより)
さて、生い立ちはここまでにして、じゃあクトゥルフってどんな世界なの?っていうお話です。
クトゥルフ神話を濃厚に凝縮してツイッターの140文字で説明しなきゃならない時。僕はいつもこういう言い回しをします。
「神様は君たちをアリ同様に見ている。君がアリなら神様はなにも考えずに地球を歩き、アリを踏むだろう。それに抗う物語だ。」
ん?分かりにくい?
オーケー。もっともーっと分かりやすく言おう。君たちは蟻の生命を考えて歩くだろうか。おそらく、そんな奴は一人としていない。「すみません!ここ蟻やダニが歩いてますので、歩かないでください!」って言ってる人がいたら是非とも動画を撮って僕に見せて欲しいです。ツイッターIDプロフィールに載せておきますので、動画と共にリプライください。
クトゥルフ神話の神様たちも同じ考えで地球に70億ものの蟻がウロウロ這いずり回っているとしか考えておらず、また、神様たちは私たち人間に慈悲も試練も与えることもしない。ただ普通に通過するだけ。それだけで人が何十億も死にます。
えぇ。ぽっくり死にます。
ちなみに、関心ないのに指パッチンするだけで、地球が滅亡するレベルの強さです。
もしも、そんな神様がいたら私たち人間にとっては宇宙的な恐怖に駆られ、叫び、絶望し、のたうちまわるでしょう。そんな宇宙的な恐怖からなんとかして生き残ろうとする物語がクトゥルフ神話というものである。
さて。次章から僕が初めてクトゥルフ神話に立ち向かったお話を書くのだが、クトゥルフ神話TRPGのシナリオの性質上、それを知られちゃうとそのシナリオが楽しめない。というお叱りを受けてしまうかもしれない。なので、次章のお話は多くの嘘を混ぜつつ真実をお話ししようと思う。
次回
1章 【和雄、キャラクターを作る】
お待ちください。
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