第6話 神経衰弱
そのホテルはフロントで宿泊予約が完了すると、
カードが渡され、機械で料金を支払うシステムだった。
こういうシステムは初めてだったから緊張していたのかも知れない。
機械を通して、なんとなく、自分の部屋の数字がでたなあ、でも、どこかに書いてあるだろうとなんとなく見て、
料金を払って、部屋の鍵にもなるさっきのカードを抜き取る。
そして、エレベーターへ。
そこで、さて、カードを見直すと、部屋番号は書いていない。
あれ?
何階のどの部屋だっけ?
先程のちらっと見た数字を必死になって思い出す。
たぶん、この階のこの部屋だ、と思い込む。
そのかすかな記憶を信じて、その部屋の前へ。
そしてカードを部屋のドアの指定箇所にかざす。
「カシャッ」と青いランプがついてドアが開いたときは
とてもほっとした。
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