就職活動

Iris

暗殺者

クロエ「もうジョブ決めました?」

エレクトラ「・・・まだ悩んでる」

クロエ「ちょっと相談してもいいですか?」

エレクトラ「いいけど・・・」

クロエ「候補がいくつかあって・・・なやんでいるんですよね」

エレクトラ「へ~そうなんだ?」

クロエ「時魔導士なんていいかなって」

エレクトラ「あ、それ知らない、何ができるの?」

クロエ「上級クラスになると時間操作ができるようになるらしいよ、時間を止めるとか」

エレクトラ「・・・え?マジで?すごいね」

クロエ「ですよね?それで弱点ってないかなって」

エレクトラ「あるほど・・・おもしろいね、向こうでコーヒー飲みながら話そうか?」


コーヒーを注文して席に座る


エレクトラ「なるほど、時間が止められるなら無敵かもね・・・」

クロエ「そうなんですよ、いいと思いません?」

エレクトラ「弱点か・・・ほかにスキルってなんかあるの?」

クロエ「時間を止めている時は魔法を起動しているから他の魔法は使えないみたいです、魔法制御を維持しながら簡単な武器・・・ナイフで刺すとかですかね」

エレクトラ「そっか・・・銃でも持っていればいいかもね・・・あれ?弾丸も止まる?」

クロエ「あ・・・時を止めて弾丸を防いだって話があるらしいので撃てないかも・・・」

エレクトラ「・・・使うタイミングが限られるのかな?・・・」

クロエ「時を止める以外のスキルが必要ですね・・・」


頼んだコーヒーが運ばれてくる


エレクトラ「・・・たとえば、時を止めたとしても動けない状態になったら無意味か・・・」

クロエ「え?どういうことですか?」

エレクトラ「例えば奇術師がスリープを時魔導士の周囲に展開したら逃げ場がないから時を止めても無意味かな・・・クラフターが催眠ガスを使っても一緒だね」

クロエ「なるほど」

エレクトラ「寝てる間に手足の自由を奪えば時間止めても何もできないからね・・・忍者が影縫いやったら動けないし・・・」

クロエ「時間を止めるだけ無駄ですね・・・」

エレクトラ「薬師が毒を散布しても同じかな・・・時間を止めても自分だけ毒がまわるから時間を止める意味もないか・・・」

クロエ「ははは・・・」

エレクトラ「時魔導士が魔法を発動する前に始末できればいいなら・・・アサシンで暗殺するかスナイパーが狙撃するとか、その人が時魔導士ってわかっていたらいくらでも対処できそうな気がする・・・」

クロエ「う~ん、そんなに無敵でもないか・・・」


エレクトラ「ちなみに時魔導士ってなった人全然きいたことがないけれど・・・なれるの?時を止める魔法を使えるってクラス的には相当やばいよね・・・」

クロエ「あ、それは・・・」

エレクトラ「あ・・・そういうことか」

クロエ「え?」

エレクトラ「たぶん時魔導士になった瞬間に裏社会の住人だわ、完全な隠密の暗殺者、自分が時魔導士ですっていうバカはいないね、時魔導士にターゲットにされたら気が付けないまま終わるかな・・・根本的に時魔導士は無敵かもね・・・。」

クロエ「ですよね・・・でもそれはないわ・・・考え直そう・・・」

エレクトラ「そう考えるとスナイパーが無難かな、コーヒーはクロエのおごり?」

クロエ「・・・(目が泳いで)・・・よろこんで」

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