第8話:メインプレイ:エンディング2-3

昭人:「――あああぁぁぁッ!?」

 大声と共に、記憶の波から意識が現実へと帰ってくる。その顔には、大量の冷や汗が。

「はぁっ! はぁっ! はぁっ!」 過呼吸気味だ。

ローザ:「(このままじゃ意識が……!) ゆっくり息をして、桜華さん!

 大丈夫、大丈夫だから……!」

昭人:「はっ! はっ。はっ……」 少しづつ呼吸が落ち着いてくる。

ローザ:「そう、そのまま呼吸をゆっくりにして……」

昭人:「……ふぅぅぅぅぅ……」 深呼吸

ローザ:「……大丈夫? ひどい汗。待ってて」

昭人:「待って……」 咄嗟にローザさんの服の端を握る。

「……ありがとう。思い……出したよ。

 俺は……俺は……やっぱり、俺じゃなかったんだ。俺は――」




昭人:「――“桜華昭人を模倣して”産まれたレネゲイドビーイングだったんだ」

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