第7話:メインプレイ:エンディング4
GM:では続いて、射撃場のシーン。二人とも登場をどうぞ。
昭人&ローザ:シーンイン!
GM:さ、好きにRPするがよい。
昭人:「どうしたの? 急に射撃訓練なんて」
ローザ:「ううん、訓練じゃないよ。ここなら、万が一にも誰かに話を聞かれないって思ってさ」
昭人:「……秘密のお話?」
ローザ:閑散とした射撃場の、銃を整備するための席に座る。
「うん、秘密の……私の力についての話、かな」
昭人:「…………」
こちらも席に着く。
ローザ:「私、元々はただのバラの花だったって話、前にしたけど。覚えてるかな」
昭人:「覚えてるよ。青くなってほしいって願いを託されたってことも」
ローザ:「ありがとう。私が咲いてたのは、刻ヶ峰学園っていう高校なんだけどね。レネゲイド関係の事件があったんだ」
昭人:「へぇ……レネゲイドビーイングになったのは、それがきっかけで?」
ローザ・:「うん、そう。そこで“インフィニティコード”っていう、言うなれば願いを叶えるレネゲイドの塊みたいな。そのレネゲイドを多量に浴びながら育ったんだ」
昭人:「…………」
黙って聞いている。
ローザ:「そのせいで、私にはその“インフィニティコード”の欠片が宿ってる……らしいんだ」
昭人:「……つまり、ローザさんのレネゲイドが特殊だから、俺は能力のコピーが出来なかった?」
ローザ:「……たぶんね。その欠片の力が影響して、シュバルトリリスは変化したみたいだから」
昭人:「……なるほど……」
ローザ:「だから、さ。
桜華さんが不安に感じることなんて、全然ないんだよ」
昭人:「……そう……なのかな」
ローザ:「そうだよ。それに、“コピーが出来るから桜華さん”じゃない。
桜華さんは何があっても桜華さんなんだから。気にすることないよ」
昭人:「……ありがとう。そう言ってくれて。なんだか……凄く安心した」
ローザ:「ふふっ、どういたしまして」
昭人:「……自分の能力に存在意義を見出しちゃってたのかな、俺は。
相手の力をコピーして、変幻自在に戦うのが俺の力。これがあれば足を引っ張ることはないって、心のどこかで思ってたのかも」
ローザ:「確かに凄いけど、それが桜華さんの全てじゃないよ」
昭人:「……そっか。
ありがとうローザさん。おかげでずいぶんと楽になったよ」
ローザ:「それならよかったよ。たまに、心ここに在らずって表情、することあったからね」
昭人:「……偶にね。自分が自分でないような……そんな感覚を感じる時があるんだ。
たぶん、今回のもそのせい……だと思う」
ローザ:「桜華さんが、桜華さんじゃないような感覚……」
昭人:「……ごめん、わけわかんないよね。とにかくありがとう、ローザさん」
そう言って席を立つ。
ローザ:「ううん、気にしなくていいよ。桜華さん、何か悩みがあったら、言ってもいいなって思ったら私に言ってね?」
昭人:「うん、不安な時はそうさせてもらうよ。
それじゃ、俺はこれで。明日の学校の準備しなきゃ」
ローザ:「うん、またね、桜華さん」
昭人:「おやすみ、“ローザ”」
昭人:いつの間にか“さん”が外れたことに気づかず、昭人はシーンアウトだ。
昭人:言い逃げ上等ォ!
ローザ:このっ……このっ……!(笑)
GM:こやつめ(笑)
ローザ:一瞬、きょとんとした表情で、自分が何に違和感を感じたかわからなかったローザだけど。
少ししてからその正体に気づき、射撃場で一人、うつむくのだった。
彼女が射撃場から出られるようになるまで、しばらくの時間が必要だったとか……。
以上!(笑)
GM:はい、大変いいシーンでございました。
GM:互いの悩みを打ち明ける……青春しやがってコンチクショー!(笑)
ローザ:ジュブナイルですから!(笑)
昭人:学生の専売特許だね。
GM:いいRPであった!
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