第4話:メインプレイ:ミドル8-1

GM:では次のシーン。怪盗を捕らえ、好きに質問できるぞ。登場は任意としよう。

昭人:出るぞ! シーンイン! (コロコロ)5点上昇、92%!

ローザ:私も出る! シーンイン! (コロコロ)8点上昇、98%!

怪盗ジョーカー(以下、快人):「こちらの敗北か……煮るなり焼くなり好きにしろ」

ローザ:「話、聞かせてもらえるっスよね?」

快人(GM):「……何が訊きたい」

昭人:「じゃあ聞かせてもらおうかな。まず、今起きてる精神喪失事件……これは君の手によるものじゃないね?」

快人(GM):「……ああ。俺が狙うのは悪人だけ。一般人の廃人化など、言語道断だ」

ローザ:「じゃあ、なんで被害者のとこに行ったんスか?」

快人(GM):「犯人は俺と似た力を持っているはずだ。その手がかりが必要だった」

ローザ:「手がかりを得て、それからどうするつもりだったっスか?」

昭人:「……そこが一番、重要かな」

快人(GM):「……犯人を倒すつもりだった。思いがけず。お前たちに捕らえられてしまったがな」

ローザ:「それはご愁傷様っス。ちなみに、どうして犯人が似た力を持っている“はず”だってわかったんスか?」

快人(GM):「心を奪うというのは、極めて特殊な能力(具体的にはEロイス)だ……俺はノイマン、そういった予測は得意分野なのさ」

GM:ちなみに、快人のEロイスはEロイス「ファイトクラブ」で取得しています。彼はジャームではありません。

昭人:「ノイマンか。凄いね、本当に天才になれるんだ……陽介が聞いたら喜びそう。

 じゃあ、これは知ってる? “鏡の中の世界”。俺たちはエニグマって呼んでるけど」

快人(GM):「エニグマ? 初めて聞くな。鏡の中の世界とは、ずいぶんと荒唐無稽に聞こえるが」

昭人:「そっか、知らないか……うん、ありがとう」

快人(GM):「負けた身で許されるなら、俺からも訊きたいことがある。

 お前たちは何者だ。フリーランスとは言わせないぞ。目的が知りたい」

ローザ:「私たちはUGNっス。精神喪失事件を止めるのが、目下の目的っスよ。

 五条さんと目的は一致している。そういう認識でいるっスけど、間違いないっスか?」

GM:ここで快人は《インスピレーション》を宣言。その言葉が真実であると確信する。

快人(GM):「UGN……ブルーフロントにも存在したのか。そうだな、俺たちは、少なくとも敵ではなかったらしい」

ローザ:「なら、UGNとして怪盗ジョーカーさんに提案があるっス」

快人(GM):「……聞かせてくれ」

昭人:「俺たち、手を組もうよ。目的は一緒。敵も一緒。敵の敵は味方ってことでさ」

快人(GM):「……提案を受ける……いや、むしろこちらから頼みたい。

 精神喪失事件の犯人を放置はできない。それは俺の美学に反する。

 犯人は、俺と同じ力を持つジャームだろう。俺だけの戦力では心許ない。俺を倒した、君たちの力を貸してほしい。

 タダでとは言わない。俺には精神喪失を回復させる手立てがある。怪盗の名に賭けて、被害者全員を必ず救うと約束しよう」

ローザ:「交渉成立っスね」 突きつけていた銃をしまう。

昭人:「OK、契約成立。改めて、よろしくね」 手を差し伸べる。

快人(GM):「まさか、君たちがUGNだったとはね。世間は狭いものだ」 伸ばされた手を握り返す。

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