GM：さて、GMからのシーンはもうないと言ったな。

　あ　れ　は　嘘　だ　。

ローザ：な、なんだってー！

昭人：な、なんだってー（棒）

GM：GMが気まぐれを起こしたので、マスターシーンを一つ追加させて下さいな。

GM：……それは左右反転した景色の中の出来事。

　鏡面世界エニグマで、今、何かが生まれようとしていた。

　降り注ぐ月光を全て喰らい尽くすような、濃密な闇の中。

ローザ：これ……これもしや……もしかして……！

GM：何か？（すっとぼけ）

ローザ：なんでも……ないです……続けてくだひゃい……。

？？？（GM）：「ああ、許せない……ダメだ。まるでダメ」

GM：周囲に満ちる闇の中から、背筋まで凍りつくように冷たい、女の声が響く。

？？？（GM）：「期待に応えられない。夢なんて叶わない。そんなこと、最初から、全部理解してる」

昭人：面白いことになってるなぁ（笑）

？？？（GM）：「だから……だからこそ。私がやらなきゃ……私が、私を、殺さなきゃ」

GM：声音だけで、触れる全てを切り裂くように。女の声は、闇へと溶けて、消えていった。

　はい、GMの気まぐれマスターシーンは終了だ。

昭人：さてローザさんや、楽しくなってきましたね？（笑）

ローザ：うん。これは楽しくなってきましたよー？（笑）

GM：ナンノコトカナー？（棒）

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい