第2話:メインプレイ:ミドル6-2

GM:では、エニグマから脱出してクライマックスでよろしいかな?

昭人:う~ん……なら、俺から爆弾を投下しよう。

 ちょっとロールプレイを挟ませておくれ。

GM:どうぞどうぞ。


昭人:「そういえばさ、ローザさん」

ローザ:「ん、なんスか?」

昭人:「クマやクマシャドウと、かなり距離を取る……というか警戒してたけど、なんで?」 こそこそ

ローザ:「…………」

昭人:「それに、“私も気に食わない”って発言。そしてローザさんさ……。

 能力の真髄はあのシュバルトリリスみたいだけど、どうしてそれにも距離を取ってるの?」

ローザ:「っ!」

 目を見開いて驚くよ。


昭人:地雷踏み抜き一丁、入りまーす。

GM:爆弾入りまーす。よくやった、褒めてつかわす。

昭人:やったぜ。無自覚天然って怖いね。どんどん奥に刃を突き立てていく。


昭人:「明らかにあれがローザさんの能力の本質っぽいのに、戦闘の時、全然使おうとしないから……つい気になって……」

ローザ:「本質なんかじゃ、ないよ。

 あれは……“あんなの”は、私の本質なんかじゃないよ」

昭人:「……そっか。気に障ったのなら、ごめんね」


GM:わずか第2話にしてPCから地雷を踏んでいくとは、恐れ入る。

昭人:まあ、ローザのロールプレイが印象的だったからね。これは踏みに行かないとって(使命感)


ローザ:「……クマクマさんとは、少し、似てるなって思っただけっス。勝手かもしれないけど、どこか、自分を重ねちゃっただけっス。

 ただ……」

昭人:「……ただ?」

ローザ:「もし。もしだよ? 私のシャドウが現れちゃったら、きっと私は……」


GM:盛大なフラグが建った瞬間であった。

昭人:これは出さないといけませんねぇ(笑)

ローザ:フラグは建てていくもの(笑)


ローザ:「“そいつ”を私だって、認められない。認めたくない。そんな気がするんだよ」

昭人:「そっか。じゃあその時は、ローザさんの代わりに受け止めるよ。

 それもローザさんだよって。これもローザさんの一面なんだって」

ローザ:「……その時は、“そいつ”をよろしく」

昭人:「わかった、頼まれたよ。

 あと、その“っス”って口調、地じゃないんだね。もし……無理につけてるなら、無くてもいいと思うよ、俺は」

 そう言い残して、ローザのそばを離れます。言い逃げ!

ローザ:いつの間にか口調が外れてたことに気づいて。

「……しくったっス……。

 ……これだけは。これだけが、繋がりっスから」 ぼそり


昭人&ローザ:ロールプレイは以上ですー。

GM:了解だ。地雷原でタップダンスする昭人にハラハラしました。

昭人:ふはははは。

ローザ:ありがとー! ローザちゃん、地雷踏み抜かれてやっとこさ喋れた!(笑)

昭人:ああ、やっぱりいつものは地じゃないんだね。

ローザ:そだよ!

昭人:なら、ちょっと頑張ったかいがあったというものだ。

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