第2話:クマの名は。

第2話:まえがき

 さて、前回のセッション――DX3rdキャンペーン、「エピソード:ジュブナイル」の第一話が終了して、しばらくの時が流れた。そろそろ次のセッションがやりたくなってくる頃合いだ。

 「GMやりたい、キャンペーンやりたい、だったらどっちもやればいいじゃない」の単細胞的思考でスタートしたとはいえ、これはキャンペーン。裏設定も徐々に拾っていきたい。しかし、第二話で扱うにはいささか情報が重い。

 そんなジレンマに陥るGMことイズミユキに天啓が降りてきたのは、前回のセッションから一ヶ月が経過しようかという頃のことだった。


 忘れてはならない、このキャンペーンのコンセプトは「ペルソナ風」であるということ。そして、ペルソナシリーズには魅力的なキャラクターがたくさん存在することも。

 よし、次回のシナリオでは、「アイツ」を登場させよう。キャンペーンとしても、まずはPC達の足場を固める時期。第一話でばら撒いたシナリオフックの一つも利用できる。

 そうしてGMは、「ふひひ……クマ……クマ……」と謎の呟きを連発しながら、シナリオを作り込んでいったのである。

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