本日もちまして、魔王を退位します。
松永紅龍
序章
序章、伝説は語り継がれる
本当に平和になったな。ある者はここの底からそう思っていた。その者は人とは呼べない者この世界で月魔と言うもので昔は天使たちはもちろんのこと同族ですら争う中であったが今では個人同士の喧嘩はあるが殺し合いなることはなくなっていた。それは先代の魔王が統一し天使たちも倒し一大勢力を作り出してくれたおかげであるがため。そしてここは先代、魔王が作り出した最初の学校、陰月学園というところである。先ほどから懐かしい思い出しているのはかつて先代、魔王と一緒に戦った月魔族の一人、鬼小島。今はこの学園の教頭先生を務めている。昔のことを思い出していた時に生徒の一人が気になって鬼小島に声をかけてきた。
「教頭先生、先ほどから何か考えているのですか。」
鬼小島は笑顔で昔のことを思い出していただけど言ったのである。あの頃は本当に大変であったが今ではいい思い出になったなと思っていたところだと語った。生徒はその昔話を聞かせてほしいと言ってきたのである。その話が聞こえていたのかほかの生徒も気になりだして集まってきたのである。鬼小島はせっかくここまで集まったなら話してもいいかと思い話し始めたのである。
時代は今から二千年前、今では想像もできないぐらいに戦争、殺戮が繰り広げられていた。特に月魔族のほうは他と比べ物にならないほどひどかった。初代から魔王が絶対権力を握っておりそれ以外の者は魔王に支配下にありました。魔王に気に入ったもの以外は自我すら与えてもらえないほどだった。だから魔王に歯向かう者は天使もしくは人間以外には誰もいなかった。それが初代から六代目まで続いた。しかし、六代目の時に天使と人間の連合軍によってほぼ壊滅状態になり残った月魔族の中で数少なく自我と知能が持った者が魔王になった。それが後に仁魔王と呼ばれ月魔族、最大勢力を築き上げることになるのである。この物語は七代目、魔王が誕生したところから始まる物語。おそらく月魔族が続く限り永遠に語り継がれる伝説の物語、その魔王の名は上杉勝虎。月魔族に秩序を作り世界に平和をもたらした伝説の魔王が必死に内政をし月魔族に教育しながら月魔族に心を教えていきながら勢力を拡大し神々と戦争に勝った後、国を一人ではなくみんなで国を治めてくれと言って退位して旅に出るまでのお話である。
それと歴史の授業では語り継がれないであろうどこかおかしく笑ってしまいそうなおかしく優しさを持った魔王の物語が今、語り継がれるのであった。
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