冷たい。
雪音の手はいつもヒンヤリとしていた。僕の体温よりかなり低くて、あっためようとしてもなかなかできなかった。
冷たいのが嫌かと聞かれたことがある。僕はむしろ雪音の手が好きだと答えた。でも、雪音が寒いのは嫌だった。
透き通って白い肌。対照的に紅い唇。全部思い出せる。
そんな雪音に恋をするのは必然だった。雪音の視線をこちらに向けたくて必死だった。
雪音から、手紙を貰った。端的に、綺麗な字で僕が好きだとあった。でも、僕は知らなかった。
好きだと伝えた途端、彼女が消えてしまったのを。
もう一度、君に会いたい。
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