トイレの花子くん

@higasakota

第1話 トイレの花子くん

真田学園はそれはもう涙が出るほどの進学校だ。

 真田大学というめちゃめちゃ賢い、そんでもってお金がかからないけど入学試験がんばらないと入れないよーっていうかんじの大学があって、そこの付属高校として、県でも、いや東海道いちの高校として君臨していたのだ。

 真田学園に入れば、そのまま真田大学と進学できて、そのままパナソニックに入社できるといわれている。

 真田学園に在籍する者は様々な個性を持っていて、努力で入学した者もいれば約半数が金を使った裏口入学ともいわれている。

 少数だが障害者もある特異な理由のため招いているのだ。

 当然、裏口入学したものはそれを理由にその家庭はゆすられているために校舎はもう派手の極みであって、常にキラキラしている。なんなら誰かが落書きでキラキラと実際にスプレーで書いている。

 ガラは悪いが生徒はみんな表面上ではいい子ちゃんのふりをしている。

 育ちはいいのだ。

 そんな真田学園は織田山という山の上にあって、北に学園の寮があり、西には真田大学がある。そして東には真田学園がその昔明智高等学校という名前であったころの校舎が、いうなれば旧校舎があったのだ。

 そこは今や廃となのつくほど老朽がすすんでいるほどの校舎で、なぜか撤去工事もされぬまま放置されている。

 そのためパリピ生徒のヤリモクスポットとして重宝されており、パリピどもはそこですべからずアナルセックスをしたあとに満足するまで掃除する。

 ありがとうございます旧校舎。ここがあるからホテル代をけちれるのです。というふうに。

 ちなみにみな中に出したいがためにアナルでエッチする。

 そんな旧校舎には変な噂がある。

 夕方、つまり逢魔時には幽霊が出るという話だ。しかもメジャーな話で2階の女子トイレの入口から3番目の個室に出るという話なのだ。

 おっとトイレの花子さんか、と思いきや。少し変わっている点といえば、その花子さん。なんでも男なのだという噂である。

 それはただの変態なのではという噂であるが、花子の声がしたかと思ってとある生徒が3番目の個室をあけるがそこには誰もいないという。

 噂が何年も続いたので、とある生徒が花子とコンタクトをとろうと邁進。

 2番目の個室に入ってひたすら待った。

 そのかいあってそいつは花子との会話に成功。LINEのアドレス交換成功。そして話ついでで花子に悩みを相談したそうだ。

 そうすれば花子、そいつの悩みを魔法のように解決したという。

 その噂が瞬く間に広がり、今では旧校舎の女子トイレはお悩み相談室となりはてた

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