第15回『町の小さな本屋さん』

えー、まず……〆切も何も関係してないのに予告無く1週間更新が滞ったことを全力でお詫びいたします!本当にすみませんでしたっっ!!!

理由を語ったところで言い訳にはなりませんが、一言で言うと『楽しくエッセイを執筆、更新できる時間的、精神的余裕がなかった』という次第です。

楽しみにして下さった方がおりましたら申し訳なかったです……。

というわけで、先日途中まで書いていた記事を更新分として完成させましたので、お久しぶりの気ままエッセイをどうぞ!



私がエッセイの師匠として憧れ、ああいう面白い文章書きたいなあと思って目標のひとつにしているキッドさん、という方がいる。

彼は週2更新ですらヒイヒイ言ってる私とは違って、ほぼ毎日クオリティの高い記事を更新し続けているのだけど。

そんな彼が少し前に更新した記事で、町の小さな本屋さんの話があった。

詳しくはこちら↓(面白いからぜひ!)

https://ncode.syosetu.com/n0823du/271/

これを読んで、『ああ、うちの近所にもあったなこんな本屋さん!』と唐突に思い出したので、今回はそれでいきましょう。

断じてパクリではない!オマージュだよオマージュ!!

影響を受けたんだ!!!(このパクリではない影響を受けたんだって言い訳、ラーメンズのコントにあったな。音遊だったか)



で、ミヤタスさんが前に住んでたアパートから、歩いてすぐのところにあった小さな本屋さん。

中3で越してきてから、度々利用していた。

お店の名前忘れちゃったな……ナントカ堂書店、だったかな。

元々金色だった看板はところどころ色が禿げてて、店の前はシャッターで開け閉めする、まさに小ぢんまりとした老夫婦が営むお店だった。

冬はストーブ炊いてて、レジカウンターでおじいさんかおばあさんがちょこんと店番してるのが常だったけど、お店の奥の敷居上がるとそのままご自宅(境の戸が開いてるから分かるけどすぐそこが茶の間らしく、店番してない方がよくこたつ布団に入ってテレビを見ていた)だったので、たまぁにどちらもレジカウンターにいない時があって、開いてる茶の間に呼びかけるとどちらかが出てきてお会計してくれた。

今思うと万引きとかかなかったのかな?防犯カメラなんてついてなさそうだったけど。



キッドさんの記事とは違って古本屋ではなく、一応新品を扱っている本屋さんだったそこは、でも大きな共通点があって。

エロ本の類がむちゃくちゃ充実してた。

とても儲けてる佇まいには見えなかったけど、あれだけ充実してたってことは売れ線はそこにあったってことだろうか。

店に入るとすぐ週間や月間の漫画雑誌が平積みされていて、左端の棚が漫画の単行本。

メジャー線の作品しかなくて、出版社も偏りがあった(ちょっとマイナーな、Gファンタジーやゼロサムなんかの大きめサイズのコミックスは置いてなかった)けど、メジャー線の集めてた漫画はそこで調達してた。

その隣が文庫本で、更にその向こう側が雑誌のコーナーになってて、平積みにならない二軍の漫画雑誌、テレビ誌、女性誌やアイドル誌やらが雑多に並べられてた。

その更に向こう側が一般文芸書、でそこから先は文房具を置いてたな確か。

いつ入荷したのか、文房具は埃被ったのもあったっけ。

で、充実のエロ本コーナーは文庫本と雑誌コーナーの奥にあったんだよ。

文庫本の奥が官能小説文庫ゾーンに、雑誌コーナーの奥がエロ雑誌ゾーンに、という具合に。

健全な本と何の区分けもされてないから、奥の漫画の単行本取りに行って後ろを振り返っただけでどエロい見出しとあられもない姿のお姉さんの写真が目に入る。

……今思うと苦情とかなかったのかな?笑

エログラビア系とエロ漫画系どっちも対応してたらしく、一部BL漫画雑誌もあったな。

腐女子の方しか分かんないだろうけど、『麗人』とか『BE BOY GOLD』とかのBLでも割とハードコースなやつね。

そしてその横に堂々と鎮座する『薔薇族』の存在感。

高校生くらいの頃、その本屋で興味本位で薔薇族を開いたら、あまりにゴリっゴリのガチムチハードゲイの世界が展開しててそっ閉じしたな……。

あれ以来他で出会わないので、あれが私と薔薇族の最初で最後の接触になっている。

あの雑誌は『Dear+』とか『Chara』とか『Ciel』みたいな、イケメンで綺麗かわいい男の子たちがキャッキャウフフしてるBLしか知らない腐女子が軽率に手を出したらいけないやつです。

気を付けろよ!(どこの層への注意喚起なの)

他にもその雑誌コーナーは女性向けエロとしてのレディコミやティーンズラブの漫画雑誌までしっかり網羅されてて、エロゾーンとしては抜け目ないラインナップだったと思う。



そういえば私がその本屋さんに行くと8割くらいの確率でエロ本コーナーで雑誌を立ち読みしてるおじさんがいてさ。

勝手に自分の中で『エロ本おじさん』って呼んでたんだけど。

そのおじさん、本屋が店たたんでからは近くのコンビニでエロ本読んでたなあ。

引っ越してそのコンビニ行かなくなったからもう会わなくなって分かんないけど、元気だったらまだエロ本読みに来てるのかな。

ちなみに実際にエロ本を買う姿はついに見たことがなかった。



そんな、本屋さんにまつわる思い出話。

紀伊国屋書店もジュンク堂書店も福家書店もない田舎暮らしなので、たまに遠征先で立ち寄れるとテンション上がってしまいます。

何を買わなくても本屋にいたい。本屋をうろつくの大好き!!


お相手は私、雅タスクでした。

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