夢の部屋
ツヨシ
第1話
安いアパートを探していたら、運よく見つかった。
「実は事故物件ですが」
物凄く言いにくそうに不動産屋が言った。
「これは言っておかないといけませんので、一応言っておきますが。これまでもあなたと同じように、事故物件でも安いならいいと言って住まわれた方が二名ほどおります。が、一人は三日目、もう一人に至っては初日の夜にアパートを出ています。それでもよろしいでしょうか?」
「いいですよ」
「わかりました。説明責任ははたしましたので、後はお客様の自己責任と言うことでお願いします」
「はい」
とにかく安い。
相場の五分の一といったところか。
でも前に住んでいた人がここで首をくくり、その人がいまだに出ると言うか、死んでもまだ継続して住んでいるという話だ。
今は家賃も払っていないと言うのに。
生意気だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます