放課後の冒険者

Iris

第1話[Prologue]

掲示板に載っていたバイト募集の広告


ミズキ

年齢:16~18歳

平日時間:夕方から夜可能な限り

休日時間:可能な限り

時給:応談

内容:RPG

定員:3名


チヒロ(・・・ゲームのパーティーメンバー募集かな?)

チヒロ(お金出すって・・・どんなゲームだろ・・・怪しいけどメール送ってみようかな・・・)


一時間くらい後だったかメールの返信が帰ってきていました。

ミズキ[プロフィールと質問に答えて返信をお願いします。答えられる範囲で結構です。]

そこには年齢、身長、体重、運動神経の自己評価・・・ゲームにいるのか?

ファンタジー系のゲーム知識の有無などが質問で載っていました。

不思議だったのは「ジョブ選択が2種類できる場合の候補」


・・・ほとんどの質問の答えが簡単に出てきてしなうあたり私も終わってるな・・・

ジョブか・・・なんだろ、ランサー(槍)とか戦闘しやすいかな・・・2つ?組み合わせかな?だとしたら白魔導士とかで回復と補助スキルが欲しいかな・・・


チヒロ「まあいいか、返信と」


5分後くらいには返信が届いていたようで

ミズキ[「ぜひ週末(***駅)に来てください交通費はこちらで負担します。]


チヒロ「電車で3駅・・・まあいいか予定もないし・・・ゲームやってお金もらえるならラッキーだな~、OKでーす(返信)」


その後週末までに日時のやりとりをして土曜日のPM14:00に約束の駅に出かけました。

電車の時間もあって14:00ちょうどに到着。

すでに約束の場所に3人の人がいるので私が最後のようです。


笑顔でこちらに向いたひとに

チヒロ「ミズキさんですか?チヒロです。」

ミズキ「ミズキです、こんにちは、来てくれてありがとう、立ち話もなんだから、どこかに入りましょうか?」と歩きだします。色素が薄いのか淡いかんじの人です。

歩きながら他の2人の紹介をうけて、男性がアオイさんで女性がハルカさん

見た目は2人とも普通で、どちらかと言えばかっこいい男の子とかわいい女の子・・・だけれど、まあ、あの質問に答えているとしたら、中身はこちら側の人だな・・・


コーヒーショップに入って隅の席をとってからミズキさんが4人分買ってきてくれて

ミズキ「では、簡単に説明しますね」

ハルカちゃんはコーヒーが苦手だったらしく毒でも飲まされたような顔をしています。


ここにいる4人でパーティーを編成して冒険したいというところまでは理解できてのですが

ここからが問題で、体ごと向こう側の世界にログインするとかで・・・

チヒロ(あ~ヤバイ、なにいってるかわかんね~)

他の2人も困った顔になっています。


ミズキ「ですよね・・・まあ理解に苦しむと思うのでついてきてもらえますかやってみればわかります・・・そうですね今日はこの後付き合っていただけたら日給として1万でどうでしょうか?ここでお別れしても交通費と御茶に付き合ってもらった分の時給3千は払います」


まあ3人とも誘惑に負けて試してみることになったのですがコーヒーショップでは都合が悪いのでミズキさんの部屋に移動、駅から10分ぐらい。


部屋に入るとリビングに2人ようのソファーが2つ置いてあって座りました。

ミズキさんは透明なカードを取り出してみんなに配ります。


ミズキ「目を閉じてカードを額にあてると頭の中にゲートが現れます、ゲートが開くイメージをしてそのまま前に進めば向こう側にログインするので、お待ちしております」


ミズキさんのカードが光りだしてミズキさんの姿が消えました。


ハルカ「やばくないですか?これ」

アオイ「・・・どうする?」

チヒロ「いやでもこれがマジだったら・・・おもしろくない?」


3人で顔を見合わせたあと


チヒロ「先にいってる」

アオイ「だな」

ハルカ「まってよ」


目の前に不思議な形の壁があります・・・これがゲート?

え?どこが開くの・・・イメージできないんだけど・・・

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