第5話[闘技場]
闘技場に到着。オリビアちゃんが嫌がっていたのがなんとなくわかりました。
周りの男性の顔と視線がエロいこと・・・犯すような目線ってこういうことかなって
おぞましいという表現がしっくりくる感じです。
先に来ていたゲルハルトさんが個室スペースを確保していたらしく合流。
このパーティーの女性を隔離しておかないと死人が出るのだろうな・・・
残りのメンバーのガブリエルさんとジェイドさんがサポート・・・
セコンド?荷物持ち?とお手伝いに入っているそうです。
ガブリエルさんはジョブ不明で見た目はホスト(なぜかスーツ姿)みたいな雰囲気で
ジェイドさんのジョブはシーフ、2人ともいろんなジョブとスキルを持っているらしく
何でもできるとか、人当たりもよくて、かなりフレンドリー。
闘技場は相手を死亡させる可能性が高い武器と魔法は使用禁止になっているそうです。
次の試合に組まれているのでそのまま観戦です。
今の試合はフルアーマーの槍と盾を持った人(・・・ナイト?)と軽装な剣士の試合で
ナイト君は重兵装過ぎて動けないらしく、剣士に間合いを詰められて苦戦中・・・
ナイト君がバランスを崩したところに剣士が蹴りをいれて無残に転倒、首元に剣を突き付けられて終了。
装備バランスって重要なんだなって実感してしまった。
クローディアさんのパーティーメンバーって機動性重視みたいでみんな軽装なイメージの人しかいないな。
バトルフィールドにグレースさんと相手が入場。
グレースさんも身長が高くて細身(・・・後で175cmぐらいと聞いた)いかにもエルフって感じの耳、
髪の色は銀で肌色が濃く感じるのが印象的で、手には肘までの黒いガントレット、手の甲には魔法石(増幅装置)が
埋まっているみたいで違和感が・・・足にも黒い膝までのスネあて・・・ハイヒール?まあいいや。
アーマーは動きやすさを重視しているみたいで最小限の装備で軽そう。サービスキャラ的な薄着でへそ出しとかは無いようです。
相手はいかにも正統派って感じの聖騎士風で剣と盾
クローディア「お、装備が変わってる」
カレン「最近オーダーしたって嬉しそうに言ってましたね」
クローティア「ここだとさすがに薄着じゃないのね」
カレン「視線が気持ち悪くてムリって・・・殴りたくなる気持ちはわかりますよ」
クローディア「ははは、死体が転がると困るからね」
試合開始の合図で聖騎士さんは重心を下げて剣と盾を構えて
グレースさんは両足に支援魔法(グレーに光ってる)をかけて・・・?足で魔法を発動させるの初めて見ました。
考えたこともなかったけれど、できるのですね・・・今度試してみよう。
すごい勢いで真っすぐ相手に向かって動き出します・・・
走りながらまた足で魔法起動してる・・・器用だな・・・オレンジは雷だったかな?
動きが早すぎて反応できなかった様子で、右側から間合いを詰められて
フェイントモーションからの回し蹴りで右手を剣ごと弾いて・・・ハイヒールだよね?
相手の腕に電気が走ったらしく剣を落とします。
グレースさんは中に浮いたまま回し蹴りを当てた足を軸にした反動で反対の足で相手を踏み台にして宙返り
体重なさそうだから打撃も軽いみたいで効いてない感じがします。
宙に舞いながら魔法を発動させたらしくガントレットがオレンジの魔法陣に巻かれています
聖騎士は体制を立て直して盾での攻撃に切り換えたようで・・・
着地した瞬間に前に踏み出して左手のジャブで盾を軸にしてターン、右手の裏拳が顔面にキレイに入って
意識が飛んだようです。
スタンガンで殴られたらこんな感じかな・・・死んでもおかしくない気がする・・・
裏拳の流れでそのまま体を回転させて倒れていく後頭部を蹴り落としました。
クローディア「あ~あ、とどめ刺した。」
カレン「プロですからね、あの子。」
オリビア「もう終わり?」
クローディア「今回も一瞬で終わったね。ほんと派手に動くよね~」
カレン「本人は最小限って言いますよ、たぶん。」
オリビア「じゃあ帰ろうよ~ショッピングして酒場で待ってればいいよね」
カレン「賛成です。」
クローディア「ハルもいくよね?」
ゲルハルト「・・・」(うなずく)
クローディア「声かけてくるから先に行っててくれていいや・・・書店で合流ね」
私(書店?・・・ああ、魔導書か)
カレン「ほんとあの子は名前のイメージと違う感じですよね・・・武装解除して普通に話しているとかわいいのに」
ゲルハルトさんは思い出したように笑っている・・・
私(あ、グレースって・・・なるほど)
オリビア「名前と見た目が詐欺だからね」
私(いえいえ、あなたの方がよっぽど詐欺ですよ・・・)
カレンさんとオリビアちゃんは服とアクセサリーを見にいきたくて夜の酒場で合流することに。
私はゲルハルトさんと書店で待ち合わせクローディアさんが合流して
必要そうな魔導書を購入・・・量が多くて荷物になるのでお店のひとが部屋まで運んでくれるそうです。
後で気がついたのですが、怪しい魔導書が何冊か混ざっていて・・・覚えておけってことかな?
空気浄化魔法?消臭魔法?元素分解魔法・・・錬金術か?
夜、酒場でグレースさんに足で魔法の起動方法をきいいたら
グレース「手で発動させるのと変りませんよ、練習したらすぐできますよ、きっと」
さっき闘技場で戦っていた人とは思えない普通の女の子・・・詐欺だ・・・
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