啜り泣きの苺ソーダ

黒電話から響いてくるすすり泣きは

炭酸よりも痛々しく弾ける重い傷。

甘味が足りない怨嗟の炭酸は

熟した苺を落としてしばらく寝かせましょう。

しゅわりじゅわり。

苺に絡み付く気泡はあの日の嘆きと許せない■ ■。

溶け出した甘味とともに嚥下して、

しゅわりと弾けたら、

一緒に逝きましょう。

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