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  • 「街区外」が、滅亡寸前の惑星地球なのか、SPSコロニーあるいはダイソン球みたいなもののお話なのかはさしたる問題ではないのかもしれませんね。

    遺伝子や肉体を、ただゲノムとして保管することの無意味さを承知しながら、限界間際で人類を存続させる“有意義な”方法として選択された社会に思えます。

    いずれ「外」に復帰(?)できる日を待って、忍耐を忍耐と知らぬまま生きる世代の、一つの物語なのかと。

    どんな世界になろうと、「生きていれば、ナニかイイコトはある」といえば、この恋人たち自身は幸福な一生だったと言い切るのでしょう。

    ただ、最期を刃物で大丈夫なのかとか、DNAは変化し摩耗する点からして、実はもう「種の継続」なんてこのプランの計画者らは信じてなかったろうとか、少し余計な事も考えました。

    作者からの返信

     本当に読んでいただきありがとうございます。
     かなり歪んだ話でどうもすみません。
     この日の私が歪んでいたんですね、きっと。

     まさに色々な意味でおっしゃる通りの物語です。
     最後の刃物は、それ以外の選択肢が無いと思って下さい。
     薬を使うと後で死体を再利用する時に不便ですし、管理社会なのでそんな薬はもちろん手に入りません。
     縊死だと2人一緒にが不可能なので、私の考えられる範囲だと刃物が一番都合が良かったのです。
     なお管理側もそれを想定していると理解していただけると助かります。人間の方の都合でなくあくまで管理上の都合です。最後のベッドマットは病院とか警察署のすぐ洗えるタイプのマットと同じような感じのものだと思って下さい。それが用意されているという時点でお察しください、という感じかと。

     場所設定もその通りです。
     何処でもいいし、どこでもない場所です。
     だから移動方法が台車になっています。

     そして設定上、計画者は人では無いとしています。
    ただ自動機械が人間の存続という目的のために、多数の選択肢を多数の街区を設立して実行しているだけ、という状態のつもりです。
     何せ本当は長い長い物語の典型的なエピローグその2の設定を流用(というか、長さを調節してそのまま使用)したので、余計な事はいっぱいあるのです……この部分も、仰る通りハッピーエンドと言い切る終わりです。見破られているなあ。)

     本当に毎回ありがとうございます。
     これに懲りずに今後ともよろしくお願いいたします。