第19話

はぁ、はぁ、はぁぁ


この身体ゴーレムになって初めて体力的に辛い…


《お疲れ様です…しかし、流石に撒けたんじゃないですか?》


そうだな…どのくらい経ってるんだ?


《約10日間ですね…》


…帰り道ってわかる?


《すいません、残念ながら…》


大丈夫だから、気にしないで?


《お心遣いありがとうございます…》



辺りは岩の壁と床しかなく、薄暗く魔力反応もないためあまり分からないが、なんとなく既視感があった。


あ、この辺ってこの階に落ちてきた時の近くじゃないか?


《マスターは腐ってもゴーレムですから鉱物等には目が効くのですね。まあ、ゴーレムは腐りませんが…ふふっ…》



大体の現在地が分かり、余裕が出てきた二人だったが、何かを忘れていた。


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