第11話
もう直ぐ見える筈…
なんか雷で出来た虎みたいのがいるんだけど…
《マスター 戦闘を推奨します。》
前方の虎に後方の兎か…
前世だったら確実に戻るんだけどなぁ
こいつはなんか勝てる気がする(根拠のない自信)
《マスター、根拠ならありますよ。今は私がいるんですから万事OK、億事オーライですよ!》
根拠は… まあ良いか取り敢えずこいつを倒すか、幸い一匹しか居ないみたいだし
よしっ、行こうか!
《かっ飛ばしていこー!》
本当にキャラぶれすぎだろ
今はお互い距離を取ってるが、このままではラチがあかないのはわかっているので、いつ仕掛けるか伺っているのだろう。
先に仕掛けたのは千沼ヶ原だった。
取り敢えず被弾覚悟で突っ込んでみるか?
《そうですね。あんなやつ一発KOです。あれだったら、手乗りタイガーの方が恐いです。》
…
《はっ!ツンデレはまだ試してませんでした。》
…よし行くか
喰らえ!俺の右ストレート!
「ぐぁ」
えっすり抜けたんだけど、これなんて無理ゲー?
《マスター、みるからに物理攻撃の影響は薄いかと。魔法などはどうでしょうか。》
何気に恥ずかしい…
虎はびっくりして十メートルぐらい離れて様子を見ているようだ
このところ魔法にお世話になって気付いたことは、物理法則とか関係ないから炎系を撃っても燃えないものは紙見たいなのでも燃えないから、魔法弱くね?
今も雷で出来た虎みたいなのに魔法を食べられて魔法不信です。
いやさー、物理攻撃は効かない、魔法も食べられるとか俺どうすれば良いの…
《マスター!良いこと思い付きました、褒めてください。褒めてください。》
…分かった褒めるから落ち着いて話してくれ
《はい!
お、おう
よし、取り敢えず纏ったけどこれ意味あんのかなぁ?まあかっこいいから良いか。
よし喰らえ!俺の黄金の左腕!
「ぐぁうぅ」
えっ消えたんだけど…
《マスター、約束の履行を求めます。》
あっああ、良くやった…?
《…》
え、駄目だった?
《いや本当に褒めて貰えるとは思ってなくて…》
まじか…
《マスター、領地を得たようです。今の虎が持っていたこの広場はマスターの領地となったようです。》
ん?領地?要らな…
《領地内にいる時は魔力、体力等の回復量が圧倒的に上がり、そのなかに入ってきたものを感知できるようになるようですよ?》
まあ、使えるか?
《この階層を突破するまでの駐屯所にしてはどうでしょうか?》
うん、良いね。そうしよう
って言うか、ここって何回層なの?
《ここは下層332層です。》
まじかよ…
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