第8話「高性能カーナビ」「野良犬は食料」「ケネディとリンカーン」

高性能カーナビ


ある男性が中古車を買った。

『高年式』、『低走行距離』にも関わらず破格だった。

さらに嬉しい事に高性能カーナビも付いていた。

男性は納車された日の夜、ドライブへ行くことにした。

カーナビを立ち上げてみると、前オーナーが登録したと思われるポイントがひとつだけあった。

そのポイントが家から近かった事と、特にドライブの行き先は決めていなかった事、そして好奇心から彼はそこへ行ってみることにした。

『次の交差点を右折です』

『約50メートル先の信号を左折です』

30分ほど走って、目的地に大分近づいていた。

しかし辺りは何もない山間の峠道。

道幅も狭い。

少し不安だったが、ポイントはすぐそこだったのでそのまま車を走らせた。

『目的地に到着しました』

カーナビの合成音声がそう告げた場所には何もなかった。

車を降りて辺りを見渡すと、道路脇に枯れた菊の華と線香を焚いたような灰の跡があった。

気味が悪くなった男性が車に戻ろうと振り返った瞬間、案内を終えたはずのカーナビが言った…


『こ こ で 私 は 事 故 で 死 に ま し た』




野良犬は食料


高度経済成長期前の日本の子供たちは野良犬を捕まえて食べていたという…

私が聞いた話では野良犬がいる「おいで、おいで!」と優しく声をかけたりしておびき寄せ、首に縄をかける。

割と人間に慣れている犬はうれしそう尻尾を振っている。

もちろんこれから何が起こるのかは犬には分っていない。

そして子供たちは犬に掛けた縄を電柱に付いているボルトの掛け、一気に縄を引き・犬の首を吊って殺す。

この殺し方だと、吊ったまま解体できるので便利なのだ。

そして皆で焼いて食う。

肉など手に入らない時代であるから、とても美味しく感じたという。





ケネディとリンカーン


今から、二人に起こった事を、見てもらいます。

★リンカーンが下院議院に初当選したのは1846年、1856年に大統領選挙で副大統領候補になり、大統領になったのは、1861年。

●ケネディが下院議院に初当選したのは1946年、1956年に大統領選挙で副大統領候補になり、大統領になったのは、1961年。

★リンカーンを暗殺した犯人は、1839年生まれで。

●ケネディを暗殺した犯人は、1939年生まれ。

★●リンカーンもケネディも、金曜日に嫁の目の前で、射殺される。

★リンカーンが、撃たれた場所は、フォード劇場。

●ケネディが、撃たれた時に乗っていた車は、フォード社製のリンカーン。

★リンカーンの秘書は、暗殺の前に、劇場に行かないでと忠告。


●ケネディの秘書も、暗殺前にダラスに行くなと忠告してた。

★リンカーンを暗殺した犯人は、劇場から逃走し、倉庫で捕まる。

●ケネディを暗殺した犯人は、倉庫から逃走し、劇場で捕まる。

★リンカーンは、暗殺される一週間前に、メリーランドのモンローにいた。

●ケネディは、暗殺される一週間前に、マリリン・モンローに逢っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る