ライフ・オンライン

安田 セン

第1話プロローグ

【FIG (フルイマージョンギア)】

二千四十年に発売はされたヘッドギアVR機品だ。人はそれを使い精神のみ仮想世界という異世界に行く事ができる。仮想世界が実現してから数えきれない程の異世界が誕生している。

そして今新たな世界の誕生しようとしていた。



【ライフ オンライン】


二千五十年一月一日、0時00分にサービスが始まる世界でも類を見ない政府が作ったVRMMOだった。


今この日本は少子化が深刻化していた。

ロボットやAIの発達により二千三十年頃、人の仕事の半数がロボット達に置き換わっていた。それにより職場の数が激減し就職率が低下。

そして就職率の低下に合わせ日本の結婚率も低下していった。理由は金銭問題。その報告を受け日本政府はある手段に出た。だがそれは新たに職を作るでもなく一つのソフトを作り上げた。

【ライフ オンライン】

それはゲーム内で稼いだお金を現実側に持っていけるというものだった。

ゲーム内硬貨の十円は現実でいう一円。

金に困っている者には救世主に見えるゲームだった。


だが初回生産はたったの一万個。

そのゲームを手に入れる為一ヶ月待つという狂人も現れた程だった。

一見してみればこのゲームは職のない国民を救うゲームと見えるだろう。

このゲームには所々疑問に思う点もある。

一部の国民は疑問を投げかける者はいるが政府は疑問について返答を返す事はなかった。

もちろん政府はこのゲームを国民を救うと謳っている。

だが本当にこのゲームは国民を救うゲームなのだろうか?


発売日は二千四十九年の十二月三十一日。


そして、今年二千四十九年十二月三十一日、二十三時五十九分日本にいるユーザー一万人がサービス開始を今か今かと待ちわびていた。






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