登場人物 リューシス陣営 2

ワンティン・リョウ


14歳。ハンウェイ人。頭髪は長く、黒い。瞳はやや褐色気味の黒。

リューシスの宮殿に仕える侍女。リューシスの金銭事情により、現在唯一残っている侍女である。以前は使用人と侍女が十人いたが、リューシスの金銭感覚の無さにより俸給が払えなくなり、ワンティンだけが残った。ワンティンが最後に残った理由は、年齢の割に賢い上に、真面目で働き者であること、最年少であったが故に俸給が安く済むから。

わずか14歳で、また、侍女と言う身分にも関わらず、リューシス家の金銭のやりくりのほとんどを担っているようである。恐らく、リューシスはワンティンがいなければとっくに生活が破綻していたと思われる。

元々小柄で、まだ14歳と言うこともあって容貌は完全に少女であるが、イェダーに言わせると、四年後はかなりの美女になる、とのこと。しかし本人は、中々背が伸びず、胸も全く大きくならないことを密かに気にしている。

好きな食べ物は干し豆腐ガンドーフとトマトと苺。嫌いな食べ物は無い。

故郷はローヤン領内北東部の寒村、ミザール村で、家の事情は複雑なようである。


シャオミン


5歳。神猫シンマーオン。雄。豹柄模様をしている。

神猫シンマーオンは、ローヤン人の故郷の高原の、その更に北方にのみ生息していると言う猫で、翼を持ち、空中飛行ができる上に、人間並みの知能を持ち、人語を話せる。詳しくは神猫の項を参照。

子猫の頃からリューシスの宮殿におり、リューシスの同居猫。穏やかでのんびりとした性格で、言動は子供っぽい。神猫シンマーオンであることを誇りに思っており、猫と言うと怒るが、都合の悪い時は自分は猫だと言い張る。

神猫1シンマーオン故に、色々と不思議な能力があり、天法術ティエンファーも使えるが、これまで特に役に立ってくれたことはない模様。動物と意思疎通ができ、白龍バイランの気持ちがわかる。バイランとは兄弟のような関係らしい。

好きな食べ物は梨や葡萄など果物全般と、生肉。嫌いな食べ物はネギ。

神猫の性質で毒が一切効かないが、果物と生肉が好きなせいか、よく腹を壊している。

リューシスの元妻であったフェイリンの姫、エレーナと仲が良かった。


バイラン


推定年齢10歳。飛龍フェーロン。希少種である、全身が白い龍。瞳は青。

飛龍フェーロンの中でもずば抜けた飛行能力と体力を持ち、頭脳も優秀。元々は野生の龍で、非常に気性が荒く、誰も乗りこなせなかったが、当時10代前半のリューシスが何度か挑み、見事に乗りこなして見せると、その後は嘘のように従順になり、リューシスの良き相棒となった。

だが、それでもリューシス以外は乗せたがらず、リューシス以外の人間が乗ろうとすると、怒って振り落とそうとする。しかし、リューシスの元妻エレーナとシャオミンだけは例外で、元妻エレーナは乗ることができ、シャオミンとは仲が良い。

飛龍フェーロンの常識を遥かに超える飛行能力と優秀さは、ローヤンの学者の間でも不思議がられており、研究対象でもある。ある学者が言うには、どうやら天精ティエンジンを操ることができ、自然に風の天法術ティエンファーを使っているのではないかと言うことである。


ユーエン・ロウ


20歳。ハンウェイ人。頭髪は黒で、瞳も黒。

イェダーの妻。イェダーと同じく名家の出だが、イェダーとは恋愛結婚。優しく、控えめで夫を立てる性格。特に美人と言うわけではないが、とてもスタイルが良く、巨乳らしい。ネイマンは、イェダーはユーエンの身体に惚れたと言い張っているが、イェダーは否定している。

料理が得意で、ハンウェイ料理ならば大体何でも作れる。最も得意なのはラーズージーと言う鶏の唐揚げの唐辛子炒めで、リューシスやバーレンはこれを絶賛している。


コウアン・ロウ


六か月。ハンウェイ人。頭髪は黒で、瞳も黒。

イェダーとユーエンの長男。後の世にローヤン帝国に取って無くてはならない存在となるが、今はまだただの赤ん坊。

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