3回裏「年棒合計334万G」
ということで今日からエースチームと合同練習する。
「あぁ、バリントン君よろしく頼むよ期待してる。」
4番のクロマテ勇者が向こうから挨拶をしてくれた。
左右にロングソードを構えるいわゆる二刀流で、彼に切れないものはない。
年棒はわが救団のトップで、何と300万G、大スター中の大スターであるが、去年は不振が続き、今季年棒は180万Gまで下がった。
4番という言い方を少し解説しておこう。
通常、メンバーは新聞上に番号で表記されることが多く。
1番 守備役
2番 敵モンスターの足止め役(いわゆる中継ぎ)
3番 とどめ役(あるいは中継ぎ)
4番 とどめ役にして、主力(抑え)
5番 回復役(いない場合は、サポート)
という順番になってる。
なので4番はとどめ役でチームの花型といえる。
俺は去年、3番を務めた。
3番は足止めをしながら、とどめも刺すというユーティリティさを求められるポジションでチームの要。
ただし成績的においしくないので、通常そこは考慮されて、3番の基礎年棒は高いはずなのだが‥‥。俺はどうして…。
「あぁ、君がバリントン君か。」
1番の大楯使いのイースナー勇者、年棒20万G、防御役でありながらも、そのまま突進するというシールドアタックも使う。
「おぉ、頑張ってな!期待しとるで。」
3番の魔法剣士ナチョレック勇者、年棒80万G、若手の人気勇者だ。風魔法の使い手でもあり、近距離では華麗な剣を披露する。イケメンで女性人気が高い、通称ナニワの貴公子。
「‥‥‥‥。」
5番の回復魔法使いの紅一点アオイ勇者は、非常に無口だ。回復魔法も仕える上に
クロマテ勇者の筋力を一時的に向上させる魔法を使ったりもする。年棒45万G。
合計で年棒325万G!自分も入れたら334万G!
ひえぇ前のチームの何倍だよ…。
改めてすごすぎるチーム。
このチームでやれるなんて、めっちゃラッキー!
でも絶対ミスれないっていうプレッシャーもでかいけどね。
追記:適当に年棒入れて、最後に主人公入れて計算したらまさかの334だったので思わずタイトルにしました。なんかうれしい。
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